世界史リブレット人<br> 曽国藩―天を畏れ勤・倹・清を全うした官僚

個数:
  • ポイントキャンペーン

世界史リブレット人
曽国藩―天を畏れ勤・倹・清を全うした官僚

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月28日 21時55分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 128p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784634350717
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C1322

出版社内容情報

清代の官僚であり、太平天国の乱の鎮圧に活躍した曽国藩は、読書・学問を愛し、天命に従い勤勉・倹約・清廉を旨とする生涯を貫いた。彼が生身の人間として中国の近代史をどう生きたかに迫る。

内容説明

曽国藩は、太平天国の鎮圧者、洋務運動のパイオニアとしてよく知られているが、歴史の見方によってさまざまな評価を受けてきた。そのため、人間曽国藩の実像がややもすれば不明確となっている。本書では、曽国藩がエリート官僚である前に、読書・学問を愛した宋学の求道者として、天命に従い勤便・倹約・清廉を旨とする生涯を貫いたことをふまえ、彼が生身の人間として中国の近代史をどう生きたかに迫る。

目次

曽国藩の評価
1 生い立ち―家族とのきずな
2 北京における官僚生活
3 太平天国と湘軍
4 中国の近代化のはじまり
5 天津教案と外交

著者等紹介

清水稔[シミズミノル]
1945年生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専攻、中国近代史、近代日中文化交流史。佛教大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

20
曽国藩の評伝。彼の人格を形作った思想的なルーツに触れつつ、太平天国の鎮圧、洋務運動など清末の激動期を駆け抜けた生涯をコンパクトにまとめる。著者の評価である「心力労苦の英雄」というのがまさにという感じで、伝統的な士大夫意識を持つ、よくも悪くも真面目で優秀な官僚という印象。個人としては保守的な思想を持ちながら、西洋の技術を取り入れるのに躊躇しない柔軟性も併せ持つ。李鴻章など彼が登用した人材が、のちの中国を支えたこともポイントが高い。「真面目」「保守的」「改革者」を兼ねるならば、現代中国で評価が高いのも頷ける。2022/06/17

ピオリーヌ

11
2021年の刊。毀誉褒貶の激しい人物である曽国藩。清末期には激賞、中華人民共和国建国期には罵倒され、近藤秀樹『曽国藩』1966年では革命史観にどっぷり浸かった著者のスタンスが垣間見れる。(漢奸とまで曽国藩は罵倒される)一方、本書はその実像に迫っているように思える。曽国藩について「沈思黙孝・謹厳実直・道徳臭の強い反省マニア・刻苦勉励型の人である。まさに彼は心力労苦の英雄であったといえよう」とされている。他、太平天国の乱・対外情勢についても良く纏まっておりお薦めの一冊。2021/07/14

さとうしん

10
太平天国の乱の鎮圧、洋務運動と曾国藩の事績だけでなく、曾国藩の体現する教養、天地会などのその他の民衆反乱、当時の排外感情、そしてそもそも中国の近代化とは……と、背景も含めてコンパクトにまとめている。図表類もよく整理されている。2021/03/14

電羊齋

8
曾国藩の評伝。生い立ち、官界での曾国藩、太平天国鎮圧と洋務運動での活動、外交懸案の処理など曾国藩の生涯についてよくまとまっている。注や説明も充実している。曾国藩の思想形成について多くの紙数が割かれており、「沈思黙考・謹厳実直・道徳臭の強い反省マニア・刻苦勉励型の人である」(p120)という人物像と彼の処世術をうまく描き出している。近年の中国では曾国藩は人気が高いが、歴史的な評価の転換以外にも、そうしたパーソナリティが現在の中国人を引きつけている部分もあるのかなと感じた。良書。2021/03/07

韓信

2
曽国藩の生い立ちから、その思想形成、太平天国鎮定の経緯、洋務派官僚らの人脈、洋務の推進と外交関係、日記や書簡にうかがえるパーソナリティ、太平天国に連動して毀誉褒貶する歴史的評価まで、多角的で情報量も多いがコンパクトにまとめた評伝。儒教的価値観を堅持する保守性と洋務派の先駆者としての先進性を併せ持ち、官僚としては清廉で、周囲からの評価を気にして謙譲するような進退のバランス感覚にもすぐれた人物だが、閨房のことまで記録し反省する反省マニアで、敗戦するとすぐ自殺未遂するメンヘラのような気質に人間臭さが感じられる笑2022/11/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17416003
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。