内容説明
明朝を滅ぼした反乱軍の指導者李自成は、ときに王朝を武力で打倒した歴代流賊のなかでも悪質な流賊で許されざる存在といわれ、ときに偉大な農民戦争の指導者と評された。彼が反乱を起こした時代背景、時代に翻弄され皇帝まで登りつめ、1日にして挫折したその軌跡を追う。
目次
明代という時代
1 陝西流賊に参加
2 大流動期の李自成とその集団
3 政治権力(襄陽・西安大順政権)の樹立
4 北京大順政権の樹立と崩壊
5 中国史と李自成
著者等紹介
佐藤文俊[サトウフミトシ]
1938年生まれ。東京教育大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、文学博士。専攻、中国明清政治社会史。元筑波大学大学院歴史・人類学系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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