内容説明
唐朝を大いに乱し、その後の唐の衰退のきっかけをつくったとイメージされる安禄山。しかし中国史の枠から離れてみると、ダイナミックな彼の人生が浮かび上がってくる。東ユーラシアに広がるソグドネットワークを利用した情報収集力と蓄財力。そして突厥の有力氏族の血を引くことを背景に、聖俗両面の権威をもって遊牧諸族を統率する力。8世紀の東ユーラシアの歴史の動きのなかで、安禄山をとらえなおしていく。
目次
安禄山とその時代
1 安禄山の誕生とその時代背景
2 唐における安禄山
3 「安史の乱」前夜
4 安禄山のめざした世界とその後
著者等紹介
森部豊[モリベユタカ]
1967年生まれ。愛知大学文学部卒業。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科単位取得退学。専攻、唐・五代史、東ユーラシア史。現在、関西大学文学部教授。博士(文学・筑波大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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