内容説明
中国社会にとって革命とは何だったのか。現在の中国農村に社会主義の経験は何をもたらしたのか。二十世紀を中心とする約一〇〇年間のスパンをもって、中国革命と社会主義建設の推進された農村の現場に目線を据えながら、国家と社会の狭間にあって両者を媒介した「農村リーダー」たちの変遷をたどってみた。彼らを取り巻く栄光と挫折、自由と制約、連帯と孤立は、時代を通じてどのように移り変わってきたのだろうか。
目次
農村リーダーから「革命」をみる
1 革命前夜のゆるやかな農村統治
2 近代化の始動と郷紳
3 躍進する革命途上のニュー・リーダー
4 人民公社リーダーと「自由の隙間」
5 多元化する改革期の農村リーダー
著者等紹介
田原史起[タハラフミキ]
1967年生まれ。一橋大学社会学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。専攻、中国農村研究。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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