内容説明
キリスト教徒、イスラーム教徒、ユダヤ人、コンベルソ(改宗ユダヤ人)が、対立と緊張をはらむ異文化コミュニケーションを繰り広げたのが中近世スペインである。本書ではマイノリティ、「内なる他者」としてのユダヤ人とコンベルソに焦点を合わせ、中近世スペインを中心に現代までいたる対立と「共存」の歴史を探る。追放後のユダヤ人が構築したグローバル・ネットワークにも配慮し、多彩な角度からスペインのユダヤ人の歴史を検証したい。
目次
「マイノリティ」としてのユダヤ人
1 セファルディームとスペイン
2 「共存」の時代
3 ユダヤ人共同体の基本構造
4 ユダヤ人追放へ向けて
5 追放後のセファルディームとコンベルソ
著者等紹介
関哲行[セキテツユキ]
1950年生まれ。茨城大学人文学部卒業。上智大学大学院文学研究科博士課程修了。専攻、中近世スペイン史。現在、流通経済大学社会学部教授
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