北朝天皇研究の最前線

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北朝天皇研究の最前線

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784634152403
  • NDC分類 210.45
  • Cコード C0021

出版社内容情報

天皇を理解するうえで重要な一時代である南北朝期について、戦前における南朝方の評価、戦後の足利尊氏再評価による室町幕府研究の進展をへて、ようやく光があたった北朝天皇の政治的役割や存在意義を捉え直す!


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目次
【はじめに】なぜ、いま北朝天皇を取りあげる必要があるのか?
【序  章】本書で登場する8人の「北朝天皇」
      (光厳・光明・崇光・後光厳・後円融・後小松・称光・後花園)
第1部 北朝天皇家の系譜をたどる
【1章 両統迭立の契機】
[執筆]中井裕子
【2章 南北朝の並立―光厳・光明】
[執筆]森 茂暁
【3章 観応の擾乱と正平一統―崇光・後光厳】
[執筆]家永遵嗣
【4章 南北朝合―後円融・後小松】
[執筆]久水俊和
【5章 王統の正統性―称光・後花園】
[執筆]田村 航
第2部 北朝を支えた室町将軍と廷臣
【6章 足利将軍 1.尊氏~義満】
[執筆]水野智之
【7章 足利将軍 2.義持~義政】
[執筆]石原比伊呂
【8章 二条良基】
[執筆]小川剛生
【9章 朝廷の下級官人】
[執筆]遠藤珠紀
第3部 北朝をめぐる諸論点・新視点
【10章 門跡寺院と法親王】
[執筆]生駒哲郎
【11章 天皇家と楽器】
[執筆]三島暁子
【12章 南北朝正閏論】
[執筆]山口道弘


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〈編者〉
遠藤 珠紀 (東京大学史料編纂所准教授)
水野 智之 (中部大学教授)

〈監修〉
日本史史料研究会

内容説明

現在の天皇家へ続く皇統にもかかわらず、なぜ影が薄いのか?天皇を理解するうえで重要な一時代である南北朝期について、戦前における南朝方の評価、戦後の足利尊氏再評価による室町幕府研究の進展をへて、ようやく光があたった北朝天皇の政治的役割や存在意義を捉え直す!

目次

はじめに なぜいま、北朝天皇を取りあげる必要があるのか?
序章 八代の「北朝天皇」、知られざる事績
第1部 北朝天皇の系譜をたどる(両統迭立の契機 南北朝分裂の淵源はどこにあるのか?;北朝系天皇の登場―光厳・光明 北朝の訴訟制度を支えた「暦応雑訴法」 ほか)
第2部 北朝を支えた足利将軍と廷臣(足利将軍1―尊氏・義詮・義満 北朝は、室町幕府の“傀儡政権”だったのか?;足利将軍2―義持・義教・義政 「南北朝合一」後、親密さを演出した天皇家と将軍家 ほか)
第3部 北朝をめぐる論点と新視点(門跡寺院と法親王 南北朝対立とは異なる青蓮院門跡の“相承”の世界;天皇家と楽器 先帝供養の儀礼と奏楽―後光厳流天皇と“笙”;南北朝正閏論 なぜ後世になって王統問題が再燃するのか?)

著者等紹介

遠藤珠紀[エンドウタマキ]
1977年、愛知県出身。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、東京大学史料編纂所准教授

水野智之[ミズノトモユキ]
1969年、愛知県出身。名古屋大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得満期退学。博士(歴史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

115
戦乱期には皇室や公卿も優雅にはしていられない。まして正統を主張する別王朝が存在し、天皇を拉致されたりしたのだから。王権至上主義の南朝に対抗するため暦応雑訴法を制定し、自分たちの正しさを主張したとの論点は興味深い。それでいて皇位継承をめぐり親子兄弟で喧嘩したり、狂気に囚われた行動に走るのは人間の不可解さか。また天皇の護持僧に注目して正当性継承の行事維持に腐心する有様からは、北朝の歴代天皇が自らの足で立とうと必死にもがく姿が見えてくる。足利に頼りながらも「単純な傀儡政権ではないぞ」というプライドが見えてくる。2024/05/20

23
帯の「影が薄い」は違う。北朝が薄いんじゃなくて南朝が濃すぎるだけ。義満と相撲を取らされて金を援助してもらう代わりに聖性を剥ぎ取られた南朝の崇光帝(…まず崇の諡がダメだと思う)や暦応雑訴法が直義の影響が強いから実務的だとの指摘が面白かった。義満が天皇狙ってた説に「今でも学会外では支持されてる」という久水先生のチクチク言葉がよかったです。まあ南朝とはいえど仮にも天皇に、自分と相撲とらせてるんだから帝を地に這いつくばらせたいはあるよなあ。南朝という属性よりも帝という属性のが上じゃないかな、さすがに。2024/02/10

白隠禅師ファン

15
北朝天皇研究の諸論点と最新の動向がまとまっていて、北朝について勉強したい人のための、最初の一冊に適している。森茂暁先生、水野智之先生、遠藤珠紀先生の論考が特に興味深く、特に水野先生の論考には、ハッとさせられた。2025/05/15

kayak-gohan

15
私が中学校および高等学校にいた1970~80年代に教わった歴史の授業では、北朝というのは足利尊氏が室町幕府を成立させるために利用した傀儡王朝という位置づけで教わった。さすがに南朝が正統で北朝は亜流とは教わらなかったが、なんとなくそれらしいニュアンスが感じられた。それは第二次世界大戦前からの南朝正当論の影響がその頃までもまだ残っていたことによる。具体的には、後醍醐天皇に代表される南朝が正統で、楠木正成は尊王に殉じた忠臣という考え方である。それは皇国史観を支える柱の一つともなっていた。2024/12/22

MUNEKAZ

13
北朝歴代の天皇の人物像や室町将軍との関係は、中公新書『北朝の天皇』をはじめ、近年出た北朝関連本のおさらいという感じだが、訴訟制度や文化面、研究史に関する部分は「最前線」というものを感じさせてくれる。お互いに足りない正統性を補い合うような室町幕府との繋がりは、「傀儡」なんてつまらない言葉で済ませるようなものではない。また北朝関連本を読めば読むほど、北朝天皇を代数に数えないような現在の皇統譜にはため息が…。2024/04/29

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