出版社内容情報
後鳥羽天皇の子で、承久の乱に敗れ佐渡に流され同地で没した順徳院(順徳天皇)。一方、その50年ほどあとに法華経の第一人者として頭角を現した日蓮もその他宗批判から佐渡に流された。鎌倉時代に相次いで配流されたこの二人は佐渡において後世に大きく影響を与えることになる。
内容説明
佐渡に配流され、後世に大きな影響を与えた二人の生き方を問う。承久の乱で追われた順徳天皇。蒙古襲来を予言、異端視された日蓮。
目次
1 京の順徳天皇
2 佐渡からの発信
3 法華の行者・日蓮
4 佐渡での開宗
5 身延の日蓮
著者等紹介
五味文彦[ゴミフミヒコ]
1946年生まれ。東京大学文学部教授を経て、現在は東京大学名誉教授。放送大学名誉教授。『中世のことばと絵』(中公新書)でサントリー学芸賞、『書物の中世史』(みすず書房)で角川源義賞、『現代語訳 吾妻鏡』(共編、吉川弘文館)で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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