出版社内容情報
鎌倉幕府創設からわずか3代で途絶えた源家。その後、幕府の権力を握った北条氏。
本書は、頼朝死後の幕府の動揺期を支え、礎を築いた源家の家長政子と幕府の中心人物となった義時の動向から、日本史上初の武家政権成立史を読み解く。そのほか、
〇創業者頼朝の急死によって13人の合議制に移行した鎌倉幕府のなかで、頼家・実朝2代の将軍はどのような存在だったのか、
〇彼ら13人と周辺の人物たちは、それぞれなんの役割を果たしたのか。
という点も明らかにしていく。
内容説明
「頼朝亡き後、源家の家長は政子であった」幕府内における他氏との抗争、公武関係が逆転した承久の乱を乗り越え、姉弟は、頼朝から何を引き継ぎ、いかに幕府の礎を築いたのか。史上初の武家政権成立史をとらえなおす!!
目次
第1章 源頼朝の周辺―源家再興への道
第2章 源頼家政権と十三人の合議制
第3章 新将軍実朝と時政政権の成立
第4章 源家の家長政子と義時の台頭
第5章 後鳥羽院政下の朝廷と鎌倉政権
第6章 源実朝の暗殺―鎌倉殿不在の政治体制
第7章 承久の乱―義時追討の挙兵にいたる要因
第8章 承久の乱後の体制―第一世代の相次ぐ死
終章―まとめにかえて
著者等紹介
菊池紳一[キクチシンイチ]
1948年生まれ。國學院大學文学部史学科卒業。学習院大学大学院人文科学研究科(史学専攻)博士課程満期退学。その後、角川文化振興財団編集室、埼玉県史編さん室調査委員などを経て、財団法人前田育徳会尊経閣文庫主幹、同常務理事を歴任。この間、国士舘大学、埼玉大学、早稲田大学、聖心女子大学、明星大学等の非常勤講師を兼任した。現在、埼玉県立文書館『埼玉県史料叢書』編集企画委員、さいたま市史専門委員、北条氏研究会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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