出版社内容情報
『幕末』『江戸』『風景』の秘蔵小写真集・3部作の第1作。
人物写真を中心に構成した『幕末』は、日本カメラ博物館所蔵の勝海舟の遣米使節団一行の写真や、ベアト、下岡蓮杖、上野彦馬、内田九一の写真等、初の書籍化の写真を含む貴重な古写真を掲載。
内容説明
黒船来航から遣米・遣欧・岩倉使節団など、海を渡って行き来した人びと、上野彦馬・下岡蓮杖ら写真師が撮った幕末の貴重な写真を人物をメインに構成した日本カメラ博物館初の古写真集。
目次
第1章 黒船来航と日本人漂流民(黒船来航;漂流民)
第2章 海を渡った侍たち(遣米使節団;第1回遣欧使節団;上海派遣使節団;オランダ留学生;長州藩イギリス密航留学生;第2回遣欧使節団;薩摩藩イギリス密航留学生;パリ万国博覧会;岩倉使節団)
第3章 外国人の見た日本人
第4章 写真が綴った幕末史(写真が綴った幕末史;幕末維新の英雄たち;幕末の四侯;最後の将軍;幕末の大名たち;幕末の幕臣たち;幕末の皇族・公家たち;幕末に来日した外国人;上野彦馬の世界;下岡蓮杖の世界)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たいぱぱ
49
図書館で何気に手に取ってパラパラ見ていたのだが、椅子に座ってじっくり見入ってしまいました。木内登さんの『万波を翔る』にがっつり出てきた遣米使節団が載ってるではないか!福地源一郎ってこんな顔してたんだ。想像通り賢そうな顔してる。主人公・田辺太一がいない・・・。ペラっ。こちらにもいない・・・。ペラっ。あっー!いたー!!と独り椅子に座って大興奮。色を描き付けた妙な写真もありますが、実際の幕末の風景を知ると、いつも読んでる歴史小説の世界がリアルに迫ってきます。しかしあれですね、幕末って美人がひとりもいないな・・・2020/02/10
drago @4月は名人戦。
27
日本カメラ博物館所蔵の勝海舟の遣米使節団一行の写真や、ベアト、下岡蓮杖、上野彦馬、内田九一の写真等、初の書籍化の写真を含む貴重な古写真を掲載。 ◆幕末から明治初期の写真がこれだけ残っていることに、まず驚いた。 ◆遣米使節団への米国市民の歓待ぶりも凄い。侍姿がよっぽど奇抜だったのだろう。 ◆『幕末』と銘打つからには、佐幕派と倒幕派を掲載すべきと思うが、倒幕側だけなのが気になった。まぁ、新選組隊員などの写真なんてそもそも存在していないのだろうが、せめて近藤勇や土方歳三の写真はあってもいいのでは? ☆☆☆2021/12/07
aloha0307
22
週刊文春書評がきっかけ シリーズ#2 日本人が写された最古の写真;”利七像”は1851年に撮影 その鮮明なフォーカスに驚きます👀 幕末・明治の重鎮や市井の人々のポートレイトの数々にタイムトラベル...それにしても、笑顔の人が皆無なのは理由があるのかな❓ 撮影時はすごく緊張⚡だったのだろうなあ...2020/09/13
果てなき冒険たまこ
4
まずは日本カメラ博物館の存在を初めて知った。恵比寿の写真美術館は知ってたけどそれほど写真に興味があるわけでもなく、絵葉書に惹かれたことはあるけどそれだけだし。でも面白そうだから今度行ってみよう。この手の幕末写真を見るといつも思うのが昔の日本人の顔はこうだったんだという感慨と着物の着こなしが綺麗だなーということ。浮世絵なんかだと綺麗一辺倒でわかりにくいけど実際の庶民はこんな感じの人たちだったんだろうな。そして白黒写真でもはっきりわかる自然の美しさ。失くしたものは多いよね。2025/01/08
Micky
4
日本カメラ博物館が所有している幕末から明治維新の写真を抜粋した写真集。 遣欧、遣米使節団の貴重な写真や明治を牽引した歴史的人物写真を掲載していて眺めているだけで幕末の慌ただしい政治的変化が頭の中を駆け巡る次第。 小栗忠順、江藤新平、前原一誠、歴史の中でかき消された人物の写真は特に感慨深いものがある。 時間を見つけて博物館に寄ってみたい。2019/06/05
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