内容説明
城の見方、歩き方から楽しみ方まで。初心者から文化財担当者まで必読の書。
目次
第1章 戦国城郭の調べ方(山城の誕生―南北朝時代の山城;恒常化する戦い―臨時的施設から常時維持管理される山城へ ほか)
第2章 戦国の城を実体験しよう(身近な山城を歩く―烏帽子形城(大阪府)を事例として
地域の城を歩く ほか)
第3章 近世城郭の調べ方(近世城郭の魅力と楽しみ方;防御と攻撃に関する基礎知識―狭間/石落/窓/篭城の備え ほか)
第4章 近世の城を実体験しよう(平城を歩く―広島城跡(広島県)
平山城を歩く―丹波篠山城跡(兵庫県) ほか)
著者等紹介
中井均[ナカイヒトシ]
滋賀県立大学人間文化学部教授。1955年大阪府生まれ。龍谷大学文学部史学科卒業。(財)滋賀県文化財保護協会、米原市教育委員会、長浜城歴史博物館館長を経て、2011年に滋賀県立大学人間文化学部准教授。2013年度より現職。また、NPO法人城郭遺産による街づくり協議会理事長として、全国のまちづくりにも関わる。専門は日本考古学で、特に中・近世城郭の研究、近世大名墓の研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
71
城館研究の第一人者による城郭通史及びガイドブック。南北朝期に始まり明治初年に終わる長いようで短いその歴史を一冊に纏めている。2024/11/04
Kiyoshi Utsugi
35
・戦国城郭の調べ方 ・戦国の城を実体験しよう ・近世城郭の調べ方 ・近世の城を実体験しよう の四章から構成されています。 戦国城郭(中世城郭)と近世城郭に分けて、それぞれ調べ方(各時代の城の特徴となるパーツについて)を紹介して、実際にどんな城に行って実体験するのがよいのかを教えてくれる本です。 石垣を持つ戦国の城として松本市の埴原城、湖南市の三雲城と畝状竪堀群のある城として郡上市の篠脇城、長岡市の栖吉城、尾道市の牛の皮城に、なるはやで行ってみたくなりました。😀2023/04/25
よしくん
4
日本のお城に関して、全く何も知らないに等しい私にとっても分かりやすい良書。特に彦根城の解説が圧巻で、片道7時間くらいかけて実際に見に行ってしまった。勿論、これまでとは見学の視点がガラリと変わり大変貴重な経験となった。あとがきがお城大好きおじさん(失礼)らしさが溢れ出ており、大変に微笑ましい。大好きなものに生涯をかけた筆者の幸せな人生がありありと伝わってくる。2023/04/28
veryhot
2
お城の成り立ち、見所がつかめる一冊だ。外敵の移動を阻止するための工夫がよく分かる。天守閣は象徴的なもので、実際はあまり使われないなど、意外な知らない事実も多い。僕は城にあまり詳しくなかったが、そういう人こそ読んでみると面白いと思う。2021/08/17
niwanoagata
2
非常に良かった。城館史を基礎から解説していて、これを見たら城好きになること間違いなしの一冊。城郭史の教科書になり得ると思う。
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