内容説明
今ならありえない面白キャッチコピーの数々を、マスダ研究員が「愛のツッコミ」で徹底解説!製品開発、宣伝の舞台裏がわかるインタビューも充実。
目次
第1章 楽しさいっぱい時代を映す家電キャッチコピー大集合!(「風速20メートルの吸引力!」ナショナル掃除機;「宇宙時代にふさわしいジェットスタイル」三菱扇風機 ほか)
第2章 イラスト・型抜き・飛び出す画面…アイデア絞って伝えます(電気が苦手も大丈夫ソフトに伝える楽しいイラスト;飛び出す画面で迫力一杯!思わずテレビが欲しくなる ほか)
第3章 パパ、ママ、ボク…カタログに見る昭和30年代の「人々」写真館(子どもたちはプロレス中継に釘付け;ガスのお風呂で子どもも大喜び! ほか)
第4章 アイデア家電、新製品、まだまだ見せますこんなチラシもありました(自動ハサミに洗米機…発想豊かなアイデア家電;チラシで見る世の中をあっと言わせた新製品 ほか)
著者等紹介
増田健一[マスダケンイチ]
昭和38年、大阪・千林でカメラ屋の長男として生まれる。昭和57年国鉄に入社、車掌や運転士として従事。昭和30年代のレトロ家電や雑貨に魅せられ収集を始める。平成14年JR西日本を退社。古道具店の店員を経て、現在も会社勤めのかたわら収集の毎日。平成23年から大阪市立住まいのミュージアム特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
56
21世紀に生きる私たち、一日だって家電に頼らない日はない。昭和三十年代といえば釜で米を炊いていたのも、盥で洗濯をしていたのもついこの間という時代。コンセントに差し込むだけで、炊き具合について姑からの小言は減るし、あかぎれからも解放される。ドラえもんのポケットが、実際に存在していた感覚だったのかもしれない。前作は著者がコレクションした家電の紹介でした。本作はメーカーカタログを掲載しています。キャッチフレーズが秀逸『白鳥のような静けさ』『ハゲの危機にさらされている方』…一人つっこみ確実のお笑い?カタログ集。2014/12/06
kinkin
27
昭和30年代ころの家電チラシやカタログを紹介した本。当時のカタログを見て気付いたのは、どれも主婦らしき女性や子供が明るく微笑んでいること。 それだけ明るい未来が先に見えていたのかもしれない。色合いもかすれ気味で好きだなー。現在は何の広告がわからないものがいっぱいですね・・・2014/10/05
遠い日
7
家電は豊かさと幸福のバロメーター。昭和の家電は、アイデアと発明をそのまま商品化したような感があって、たまらなく楽しい。家電とは言わないけれど、編み機を母がジャージャーと動かしていたことなんかも思い出しました。2017/06/09
Gamemaker_K
7
昔の広告の直球勝負なところが新鮮だ。と最初は思って見ていたのだが、直球勝負できるくらい「ストロングポイント」がはっきりしていたということなんだろうね。今は多機能が当たり前で、しかもどこの製品を買っても機能そのものは大差なかったりするので、広告も複雑で読み解けないものが多いんだよねえ。2015/05/05
takachan
6
さすがに、ここに載っている製品は、ほとんど知らないものばかり。笑えるようなものもあるが、逆に新しすぎて当時はダメだったんだろうな、と思う製品もある。ただ、当時の日本の真摯なモノづくりの断片を知ることはできる。2015/01/12