内容説明
神話から昔ばなしへときをこえて繰り返す物語に共通の世界観とは―絵本で親しんだ昔ばなしのもととなった各地の伝承から豊穣をもたらす自然、避けられない死へのおそれを浮かび上がらせる。
目次
桃太郎―桃太郎はなぜ犬と猿と雉を連れていくのか
かちかち山―トリックスター、稲羽の素兎の末裔たち
鬼の子小綱―笑いと性の力が春を呼ぶ
三枚の護符―便所はあの世の出入り口
蛇婿入り―苧環はなぜ蛇を退治するのか
鉢かづき姫―顔を覆い隠す花嫁
一寸法師―脱皮する少年たち
ホトトギスと兄弟―夜鳴く鳥の悲しい前世
蛇女房―無欲と貪欲の報酬
産神問答―魂を掃き出す箒の力
ミソサザイは鳥の王―仁徳はいかにして聖帝になったか
花咲爺さん―お爺さんはなぜ犬の灰をまくのか
浦島太郎―分d南sあれた乙姫の玉手箱
著者等紹介
古川のり子[フルカワノリコ]
東洋英和女学院大学国際社会学部教授。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程修了。日本の神話、昔ばなしの比較構造論を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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