内容説明
皇族・華族・花柳界など、女性たちの光と影を貴重な写真で紹介。
目次
カラー特集 写真で記録された女たち
幕末明治を生きた女たち
「美人写真」の誕生と隆盛―美人画の美意識のうえに発達した写真芸術
幕末明治を生きた女たち
東京百美人―凌雲閣で始まった日本の美人コンテスト
明治の令嬢美人コンクール―画期的、社会に飛び立つ深窓の令嬢
外国人カメラマンが撮った日本人女性
特集 写真師が撮影した幕末明治の女たち
著者等紹介
小沢健志[オザワタケシ]
大正14(1925)年生まれ。東京国立文化財研究所技官、九州産業大学大学院教授などを経て現在、日本写真協会名誉顧問、日本写真芸術学会名誉会長。東京都歴史文化財団理事。1990年に日本写真協会賞功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金吾
25
○著名な人や綺麗な人の写真が多かったです。しかし一番良かったのは当時の風俗が伝わる写真でした。2024/03/10
雨巫女。@新潮部
11
《私‐図書館》有名な明治の時代の偉人さんたちの奥さんや娘さんたちが素敵。美人コンテストやってたんですね。2012/05/15
まー
6
陸奥亮子は今の女優さんと比較しても引けを取らない美しさですね~ 個人的はシーボルトの孫の楠本高子が好みなのですが2024/03/31
G-dark
6
皆さんお美しい…!特にわたしはP113掲載の、名前未詳の芸者さんの美しさに見惚れました。現代にも居そうでなかなか居ないですよ、このタイプ。P193掲載の「鼓を打つ芸奴」も、写真だけでこれほど人を魅了するのだから実物はさぞやお美しかったことでしょう。また、この本を読んでいて驚かされたのは、どの女性も着物の着こなし方がそれぞれ全く違うこと! 今なら、自称着物通のおばさんが「おはしょりが~」とか「襟抜きが~」とか口うるさく言ってきますが、幕末明治の女性たちは思い思いに着物を楽しんでいて素敵です。2017/07/22
honey
5
山川出版社の「レンズが撮らえた~」シリーズは、幕末~明治にかけての貴重な写真が満載のシリーズ。 本書はターゲットを女たちに絞り、レンズの向こう側にいる女たちが多数掲載されている。登場する女たちは裕福なご令嬢・ご婦人と芸妓がほとんどである。 しゃちこばって撮った写真ばかりで、女たちがニコリともせず、緊張した面持ちでレンズを見据えている。和装・洋装と洋髪・日本髪が混在し、ファッション的にも過渡期であった事が窺える。 写真を見るのが楽しみで読み始めたのだが、思いの外書かれている文章が面白かった。 2012/08/26