内容説明
1857年に写真撮影に成功した日本人は幕末明治の動乱の中で生きる列島各地の人びとの日常や風景を写真で記録した―上野彦馬・下岡蓮杖・F.ベアト・スティルフリード・小川一真などの写真家の撮影したもののほかに、全国各地の風俗・建築物・事件・人物などの貴重な写真を収録した幕末維新の記録でもある。
目次
カラー特集 写真で記録された幕末明治
北海道地方
東北地方
関東・甲信地方
東京・神奈川地方
東海・北陸地方
近畿地方
中国地方
四国地方
九州・沖縄地方
著者等紹介
小沢健志[オザワケンジ]
大正14(1925)年生まれ。東京国立文化財研究所技官、九州産業大学大学院教授などを経て現在、日本写真協会名誉顧問、日本写真芸術学会名誉会長。東京都歴史文化財団理事。1990年に日本写真協会賞功労賞を受賞
岩下哲典[イワシタテツノリ]
昭和37(1962)年、長野県塩尻市北山野(たのめの里)生まれ。最終学歴:青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程満期退学。博士(歴史学)。現在、明海大学ホスピタリティ・ツーリズム学部教授(大学院応用言語学研究科教授兼担)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キムチ
40
読んだというか、見た。。こんな類の写真、子供の頃から大好きだったので変な子だった。時折、今でも無性に開きたくなり、じ~~っと見入り、タイムスリップしている。ノンナレだから、なおいい。地方ごとに解説があるが見開きだけなので、本編はたっぷり写真だらけ。北海道の項で「先住民族・アイヌ」ラスト九州では「琉球民族」日本はヤマト民族だけでなかった。写真には城が実に多い・・が明治初期にはもて余しものになっていた感じが大いにあり。近代の夜明けから、「消失」という建物の多さが哀しく、写真に残っていることに感謝感謝!!2018/06/17
たつや
37
ほぼ写真集といっても良いほど、古い写真が充実していました。いま、司馬さんの作品を読んでいるので当時のイメージに浸るには、もってこいの一冊でした。同士リーズの他の本も見てみたいです。2016/10/15
p.ntsk
34
歴史は当然連続した流れではあるんだけど江戸と明治の間にはやはり何か隔たりのようなものを感じます。生活様式もそう感じる要因のひとつなんだろうけど日本古来のものと現代に通じる近代的なものとが淡水と海水が河口で交ざり合うようなそんなイメージがあります。時代の端境期を切り取った幕末の息吹が残る明治の貴重な写真集だと思いました。2014/02/10
meru
25
シリーズ物で他のも読んだ(見た)が、これは全ページ写真!凄いわ!昔のもの大好きで江戸へタイムスリップしたいくらいなので、写真の中を歩いている気分になる。それにしても、明治維新前後にこれだけの日本の絶景を残してくれたベアトさん方に感謝してもしきれません。なのに戦争や災害、人的に無くしてしまった遺産 悔しいです。2025/01/25
苺***
21
幕末、明治の日本全国の風景や建物、人物を写した写真集です。昔はカメラ操作も難しかったでしょうに、美しく撮られ鮮明に残っている。今はもう無くなってしまったであろう建物や風景、人物を見る事が出来て、昔の日本を知る事が出来た。撮影者様に感謝。図書館にて2014/07/25
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- 和書
- 壁に描かれた詩