内容説明
大学の出題意図がみごとにわかるホンモノの小論文解説。小論文対策はこの一冊で決まり。小論文のバイブル。
目次
第1部 論文の基本的な作り方(概念化の作業;抽象化の作業;論理化(段落化)の作業 ほか)
第2部 20世紀的「知」の構造(20世紀的「知」の概要;近代的“知”とその反省;近代的“知”を超えて)
第3部 実践的問題演習(環境問題;情報化の問題;異文化理解の問題 ほか)
著者等紹介
長尾達也[ナガオタツヤ]
1957年福岡市生まれ。名古屋大学大学院(哲学)修了。現在、名古屋市立菊里高等学校に勤務。おもに倫理や小論文などの授業を担当
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
(haro-n)
82
知の構築のあり方を、近代と現代に分けて詳説しています。パラダイムの体系的理解に大変役立つと思いますが、時間のない受験生がどの程度この本に時間が割けるのか気がかりでもあります。そもそもこの内容を片手間で理解出来る受験生は、小論対策自体さほど苦労しないでしょう。理解できるまで忍耐強く文章に向き合い、一冊を読み切って欲しいです。学部を選ぶかも知れません。法学部系や思想・哲学系の内容を出題する学部には適すると思います。知的好奇心が刺激されることは間違いないし、小論作成に活かせたら小論が武器になる可能性は高いです。2018/11/03
k
6
受験場で、この本を開いている受験者がいなかったとき、自分の勝利を確信しました。2009/11/22
opportunism
5
これ一冊をボロボロになるくらい読めば、学問や社会で必要十分な知性は間違いなく身に付く。これを読み終え、実際に哲学書を読むなり、社会経験を積むなりしていけばよいだろう。2012/01/01
ヨッサン
5
哲学書であり、小論文対策本であり、現代文参考書であり、とにかくこれを読むだけで、様々な事への見方が変わる。私自身を変えた1冊でもある。2012/01/16
コスモス
4
「哲学を学ぶ」本でした。小論文がいるから読んでみたけど、抽象的な話(二元論、ベーコンなど)が多すぎて、客観性や具体性が求められるであろう小論文では役立たないのではと思った。考え方としては良いと思うが、実際の解答例も抽象的すぎて、本当にそれでいいのかな?と思った。哲学科の小論文だったら良いのかもしれませんね(ちなみに著者は哲学科出身)批判的な意見を書いたけれど、確かに俯瞰して物事を考えられるようになるから、哲学的かつ抽象的に物事を考えることが好きな人におすすめ(理系の人にはおすすめできないかな)2021/05/09