内容説明
教科書の内容をふまえてその記述内容をより詳しく、多角的視点から掘り下げて説明。世界史学習の決定版。
目次
先史の世界
オリエントと地中海世界
アジア・アメリカの古代文明
東アジア世界の形成と発展
内陸アジア世界の変遷
イスラーム世界の形成と発展
ヨーロッパ世界の形成と発展
諸地域世界の交流
アジア諸地域の繁栄
近代ヨーロッパの成立
ヨーロッパ主権国家体制の展開
欧米における近代社会の成立
欧米における近代国民国家の発展
アジア諸地域の動揺
帝国主義とアジアの民族運動
二つの世界大戦
冷戦と第三世界の自立
現代の世界
1 ～ 1件／全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
WATA
83
記述の詳しさ・正確さと分かりやすさがうまく両立している素晴らしい歴史参考書。本書を手にとったのは、「マッキンダーの地政学」を読んでいるときにヨーロッパの古代文明についての知識不足を感じたから。その部分の知識を得るため、本書の第１章「オリエントと地中海世界」を通読した。この１冊の中に歴史上の重要事項とその関連情報が全て含まれているので、読んでいてとても頼もしく感じる。今後も、歴史に関する本を読む際に知識を補完してくれる教科書として、そして歴史事典の代わりとして、末永くこの本を愛用していきたい。2014/08/31
獺祭魚の食客@鯨鯢
63
今読み返してみて現代の勢力分布図は古代から今まで最強国家がローマからアメリカに代わったことぐらいでしょうか。 アメリカは宗教的対立や覇権主義の矛先を次々と変えながら世界を分断し続けています。場当たり的行動は成熟とは言い難いポピュリズム(大衆民主主義)です。 中国は内なる矛盾(一人っ子政策のツケ)の不満を外に向けようとしている。インドは存在感を増しています。インド哲学は現代倫理学の源泉でもあり、多神教ヘレニズムは東西融合の象徴でもあります。 エコノミーとエコロジーの折り合いはどの文明がつけるのか。2020/06/29
獺祭魚の食客@鯨鯢
59
教養番組を視聴する際、図録とともに傍らに置いて参照(レファレンス)として活用しています。 ネット記事や新書版の入門書より簡潔かつ本質的な表現です。そのついでにその前後のページや図録で画像や全体像を寄り道しています。受験勉強とは違う、興味の赴くままブラブラ歩きしながら付箋紙を貼り付けていくのは至福の時間。 次第に自分なりのイメージが鮮明化して行き、霧が晴れたような気持ちになります。今までの外でのカフェでの読書とは違う充実感があります。
coolflat
11
通読するまでに膨大に時間を費やした。山川の教科書をベースに細かい事象を詳しく解説している。それだけに中身は濃い。だがこれを受験参考書にするにはとんでもなく効率が悪い。受験を終えた大学生や社会人が読むべき本だろうと思う。ところで、ナチス一党独裁にブリューニング政権が大きな役割を果たしていたことを本書で知った。ブリューニング政権以後、大統領緊急令によって必要な立法を行い、国会がそれを否定しないという統治方式、いわゆる大統領内閣が成立したと言う。喩えて言うなら、安倍政権の橋渡しをした野田政権のようだ。2015/06/25
6 - hey
10
とりあえず読了ということに…(笑)内容はかなり濃密で、いろいろな学説が紹介されている。受験用として使われていることが多い本書ですが、歴史に興味のある人であればだれでも座右の書としたくなる作品。2013/05/12
