内容説明
テクノロジーといかに共生するか―互いに語らうべきときが来た。原子力発電、遺伝子組換え、BSE、地球温暖化、そして新型コロナウイルス―。科学技術と社会の関係深化がもたらした課題と、それらをめぐるコミュニケーション・意思決定のあり方を探る。
目次
第1部 シンアルの地―社会にとっての科学技術を理解する(不可避的に深まる科学技術と社会の関係)
第2部 言語の混乱―コミュニケーションとは何かを考える(科学技術の恩恵は見えているか:電気の“空気化”がもたらしたもの;不信と誤解が招く不安;コミュニケーションのすれ違いをどう理解するか)
第3部 王“ニムロド”のいない街―誰が、何を、どのように意思決定するべきか(「安全」の描像:リスクといかに共存するか;社会における科学技術のガバナンスと専門家の役割;科学技術専門家が市民の信頼を失う経緯)
第4部 塔を囲む人々―執筆者座談会(原子力発電の過去・現在・未来(福島原発事故と汚染水)
未知の脅威にどう備えるか(次の感染症、次の大津波はいつか必ず来る)
無関心問題(メッセージが届かない人にいかにアプローチするか)
座談会の最後にあたって(読者へのメッセージ))