内容説明
従来書が省いていた数式展開や理解のコツを丁寧に解説し、読者を連続体力学の真髄へ導きます。連続体を記述するテンソルは難解ですが、本書を携えてその意味と言葉遣いを正しく習得し、高みから理解しましょう。
目次
準備の数学、集合と関数
準備の数学、ベクトル
準備の数学、多変数関数
準備の数学、積分
質点系の力学から連続体の力学へ
ベクトル・行列の添え字演算
発散とグリーンの定理
テンソル
歪みと歪み速度、付、微分の連鎖律
物質座標とラグランジ微分
回転と変形、その一
回転と変形、その二
応力テンソル
正方行列の対角比
構成方程式
保存の原理と運動量方程式
音速
著者等紹介
清水昭比古[シミズアキヒコ]
1974年九州大学工学部応用原子核工学科卒業。1979年九州大学大学院工学研究科博士後期課程応用原子核工学専攻単位修得退学、九州大学助手。1981年工学博士(九州大学)。1982年九州大学助教授。1994年九州大学教授。2010年退職。九州大学名誉教授。2012年日本機械学会教育賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
jiroukaja
1
流体力学と材料力学の理論背景をテンソルを通して解説してくれる本。かなり良かった。2019/08/11
ぐっさん
1
学部時代から現在に至るまで利用。専門的な勉強で頻出する、基礎的な数学・物理学について主に解説。実際の研究で「ツール」として使いこなせることを配慮して、抽象的な概念をイメージや平易な言葉に翻訳しているのが素晴らしい。2016/07/16
Kenji Hiranabe
0
流体、剛体、弾性体を貫く数学と物理を繋ぐコンセントと計算が直感で分かるようになる。6章に入って課題を解き始めたら、この「話法」が分かってきて楽しい。 特にアインシュタインの添字の縮約とテンソルは、以前から学びたいと思っていたので、この機会にマスターする。 2021/05/03