内容説明
なぜ人間の脳は、(現行の)コンピュータより学ぶのが得意なのだろう?まわりの人の顔をおぼえたり、母語の発音をおぼえたり、数字の記号をおぼえたりするとき、脳のなかでは何が起こっているのか?数学・読字・意識など、脳の各種能力について数々の発見・新理論を築いてきた神経科学者が、そのすべてを包含するテーマ「学習」に挑む。
目次
第1部 学習とは何か(学習の七つの定義;今のマシンより脳の方がうまく学習する理由)
第2部 脳はいかにして学習するか(赤ちゃんの見えざる知識;脳の誕生;育ちの出る幕;リサイクルする脳)
第3部 学習の四本柱(注意;能動的関与;誤りフィードバック;定着)
教育と神経科学の協調
著者等紹介
ドゥアンヌ,スタニスラス[ドゥアンヌ,スタニスラス] [Dehaene,Stanislas]
コレージュ・ド・フランス教授、NeuroSpin(フランスのサクレーを拠点とする脳画像化の研究所)所長。大学で数学を学んだのち、心理学でPh.D.取得。脳画像化研究の第一人者であり、とくに数や言語を扱う脳の能力、また意識に関わる研究で多くの業績を上げてきた
松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
翻訳家。名古屋学芸大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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