内容説明
EVを支える主要な技術を体系化し、設計の勘所をわかりやすく解説。第一線のエンジニアによるEV設計の入門書。
目次
第0章 電気自動車の歴史と将来展望
第1章 電気自動車のアーキテクチャ設計
第2章 電気自動車の構造
第3章 電気自動車の機能
第4章 駆動モータ
第5章 モータコントロール
第6章 電力変換
第7章 蓄電デバイス
第8章 バッテリマネジメントと電池の寿命
著者等紹介
廣田幸嗣[ヒロタユキツグ]
1971年東京大学工学系研究科電子工学修士課程修了。日産自動車(株)中央研究所電子機器研究部。1979年商品開発本部ニューヨーク事務所所員。1984年日産自動車(株)総合研究所電子情報研究所主任研究員。1992年日産自動車(株)総合研究所電子情報研究所所長。1999年日産自動車(株)総合研究所研究推進部長。2000年カルソニックカンセイ(株)に入社。理事。2006年カルソニックカンセイ(株)テクノロジーオフィサー(~2015年まで)。2010年日産自動車(株)EV技術開発本部技術顧問兼任(~2015年まで)
小笠原悟司[オガサワラサトシ]
1983年長岡技術科学大学大学院工学研究科修士課程修了。長岡技術科学大学工学部電気系助手。1992年岡山大学工学部助手。1993年岡山大学工学部助教授。2003年宇都宮大学工学部教授。2007年北海道大学大学院情報科学研究科教授(工学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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YUJIRO
1
自動車設計の流れ、モーター制御、バッテリマネジメント等が説明される。本書単独で各分野について学ぼうとすると大変だが、各分野それぞれに関して別で学んでから改めて本書に立ち返ると、各分野とも非常に分かりやすく簡潔にまとめられていると思った。2021/02/26
YUJIRO
1
電気自動車の設計に携わるエンジニアが理解しておいた方がよい分野(駆動系・蓄電系)を解説。この本で外観と必要になる知識をつかみ、各論は別途その分野の参考書に当たるとよさそう。2021/02/05
Haruki
1
廣田先生シリーズその2。スペックとしての車速ー駆動力(モーターの回転速度-トルク特性)の設計のための、各抵抗(空気、転がり、加速、勾配)情報の表式を示し、必要なモーター諸元を計算できるようにする。その後は、モーター構成、モーター制御、チョッパ、インバーター、蓄電デバイス、BMS(バッテリマネジメントシステム)の概論的にまとめており、構成のキーとなる性能面、指標などに親しむことが可能。モーターの動的な制御がカギであり、パワーとトルク管理ができるように、電流、電圧、位相の制御をベクトル制御して動的に理解する。2021/01/03