出版社内容情報
3次元CADから設計を学び始めるなら押さえておきたい基礎知識
設計を学び始める際に,手描きや2次元CADではなく,3Dモデルを作成する3次元CADを選択する方が増えています.
そのときに重要となるのが,製図の基礎と公差についての理解です.
本書では,3次元CADから学び始める初学者が最初に学んでおきたい三つの重要事項である,ソフトの基本操作を含めた3次元CADの基礎,図面作成に必要なJIS製図法の基礎,設計に必要な公差設計の基礎をやさしく解説します.
[本書の構成]
第1章「3次元CAD」
3次元CADの特長を活かして,設計者が意識すべきポイントや,図面作成時の注意点について具体的に解説.
第2章「JIS 製図法」
単なる図面の読み書きにとどまらず,サイズ公差や幾何公差,表面性状などの重要な概念を体系的に解説.
第3章「公差設計」
製品の品質とコストに直結する公差の「値」の考え方や基本的な計算方法について解説.
3次元設計能力検定試験「図面作成コース」対応.模擬試験問題付き.
内容説明
ソフトの基本操作を含む3次元CADの基礎。図面作成に必要なJIS製図法の基礎。機械設計に必要な公差設計の基礎。
目次
第1章 3次元CAD(3次元CADとは;モデリング(部品作成)
アセンブリ(組立)
ドラフティング(図面作成)
Autedesk Fusionによる3Dデータ作成)
第2章 JIS製図法(製図法;サイズ公差(旧称:寸法公差)
幾何公差
表面性上の図示方法
2D図面から3D図面へ)
第3章 公差設計(公差設計のPDCA;公差とは;品質とばらつき;ばらつきの原因;ばらつきの表し方とその性質;統計的取扱いと公差の計算;工程能力;公差設計の実践レベル;3次元公差設計ソフト)
著者等紹介
小原照記[オバラテルキ]
いわてデジタルエンジニア育成センターセンター長、3次元設計能力検定協会理事長、北上コンピュータ・アカデミー特任教授など。自動車内装部品の設計会社を退職後、3次元CADを中核としたデジタルものづくりエンジニアの育成と企業のサポート・導入支援を行う。岩手県を活動の拠点として、子どもから大人まで幅広く指導し、3次元設計技術の普及活動に努める。日本人初のAutodesk Fusion 360ユーザー試験合格者であり、2017年にはAKN Screencast閲覧数部門で世界一となる。現在もAutodesk Expert Eliteとして活動中
栗山晃治[クリヤマコウジ]
株式会社プラーナー代表取締役、信州大学非常勤講師。3次元公差設計ソフトをベースとした大手電機・自動車メーカーにおけるソフトウェア活用のための支援、GD&T企業研修講師および実践コンサル、公差設計に関する企業事例の米国での講演などにより実績を重ねる
井上忠臣[イノウエタダオミ]
井上設計製図コンサルタント代表
〓橋史生[タカハシフミオ]
株式会社プラーナーチーフエンジニア、幾何公差講師、JIS製図講師、3次元CAD講師。自動車メーカーでの開発設計を経て、量産製品の産業用電子機器と、オーダーメイド製品である加工機械、搬送装置、給除材機などの開発・設計に携わり、量産設計・ワンオフ設計の両方の経験をもつ。現在は、プラーナーのチーフエンジニアとして、大手企業を中心に図面改善支援および接触式・非接触式3次元測定機を用いた測定支援、コンサルティングなどを行い、企業向け幾何公差教育を担当している
新間寛之[シンマヒロユキ]
株式会社プラーナー開発設計部/講師、長野県南信工科短期大学校非常勤講師、3次元設計能力検定協会事務、SOLIDWORKS認定技術者(CSWE)、3次元CAD講師。SOLIDWORKSセミナー講師および企業への技術支援を担当。約1年間、装置設計メーカーにて3次元CAD導入・教育支援。その後、eラーニング作成およびシステム運用に従事し、現在は3次元公差設計ソフト導入支援・サポートを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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