目次
第1章 圧縮性流体とは
第2章 熱力学の関係式
第3章 基礎方程式
第4章 圧縮性流体の運動
第5章 衝撃波
第6章 膨張波
第7章 2次元圧縮流
第8章 微小変動理論
第9章 超音速薄翼理論
第10章 ホドグラフ法
著者等紹介
永田雅人[ナガタマサト]
1972年京都大学工学部航空工学科卒業。1974年京都大学工学研究科航空宇宙工学専攻修士課程修了。1983年Ph.D.(カリフォルニア大学ロスアンジェルス校)取得。1983年ニューカッスル・アポン・タイン大学数学科上級研究員。1985年ケンブリッジ大学応用数学及び理論物理学科上級研究員。1987年セント・アンドリュース大学数学科上級研究員。1989年ニュー・サウス・ウェールズ大学(豪州)数学科客員講師。1990年ロンドン大学(University College London)数学科上級研究員。1990年バーミンガム大学数学・統計学学科レクチャラー。1998年京都大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ACTIVE GALACTIC
2
飛行機やロケットノズルなどを前提に、圧縮が無視できなくなる速度域、特に超音速の流体に関する入門書だ。流体力学自体が教養などで必修になっていない事もあり、衝撃波や超音速流体の挙動を知っている学生は少ない。例えば、衝撃波の前後で密度比に上限があるだとか、亜音速流はダクトの狭い部分ほど高速になるが超音速流は狭い部分ほど遅く流れるといった性質は、基本ではあるが認知度が低い。本書で扱うのは超新星のような輻射や磁場が絡む複雑な過程ではなく、かなり初心者向けの内容なので、興味のある人は読んでみるといいかもしれない。2013/11/18