出版社内容情報
レーダによる降水観測と実際の解析を詳述.
気象レーダと水文学/電磁波とその伝搬/気象粒子による電磁波の散乱と吸収/レーダ雨量計システム/レーダ受信信号とその処理/降水の構造/レーダによる降水強度の観測/水文業務への応用/マルチパラメータレーダ/偏波による雨滴からの散乱理論/他2章
内容説明
近年、水文観測にも電子技術が広範に導入され、多様な応用と発展を遂げてきた。このため水文学の研究者にとって、計測原理や計測されている結果のデータ処理がどのように行われているのか十分な理解が困難になりつつある。このような観点から本書では計測技術になじみのない読者を対象にして、レーダ技術のうちの関連する事項を要約し、わかりやすく解説した。
目次
1 気象レーダと水文学
2 電磁波とその伝搬
3 気象粒子による電磁波の散乱と吸収
4 レーダ雨量計システム
5 レーダ受信信号とその処理
6 降水の構造
7 レーダによる降水強度の観測
8 水文業務への応用
9 マルチパラメータレーダ
10 偏波による雨滴からの散乱理論
11 偏波レーダの信号処理
12 直交二偏波レーダによる降水現象の観測
著者等紹介
吉野文雄[ヨシノフミオ]
1965年金沢大学工学部卒。1967年東京大学大学院修士課程修了。1967年東京大学生産技術研究所助手。1981年建設省土木研究所水文研究室長。1990年建設省土木研究所先端技術開発研究官。1992年建設省土木研究所河川部長。1993年(財)河川情報センター研究第一部長。1997年世界気象機関(WMO)上席研究員。1998年香川大学工学部教授、現在に至る。工学博士
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