出版社内容情報
植物全体の環境応答を最近の分子生物学に関連づけて学ぶ入門的専門書.原著「Plants and microclimate」3版1983年に初版が出版されてから,多くの学生,研究者に愛読されてきたHamlyn G. Jonesによる
「Plants and microclimate」の第3版(2014年)の待望の翻訳.
植物全体の環境応答について,最近の分子生物学に関連づけて学ぶ入門的専門書.
植物生理学と生物環境物理学をもとに,植物学的な研究成果と数学・物理学を組み合わせて,植物をモデル化し,熱,放射,気体,水,エネルギーなどの周辺環境の基本要素とその影響を定量的に説明する.
気候変動や大気汚染などの複雑な問題に対応したり,分子遺伝レベルでの植物形質変化が個体全体に及ぼす影響を評価したりする場合などに必要不可欠な知識も得ることができる.
第1章 植物と環境の相互作用を定量的に扱うための手法について
第2章 放射
第3章 熱,質量,運動量の輸送
第4章 植物と水の関係
第5章 エネルギー収支と蒸発
第6章 気孔
第7章 光合成と呼吸
第8章 光と植物の発育
第9章 温度
第10章 乾燥と他の非生物的ストレス
第11章 他の環境要因:風,高度,気候変化,大気汚染
第12章 生理学と作物収量の改善
付録1 単位と変換係数
付録2 20℃の空気あるいは水の2成分の混合における相互拡散係数
付録3 空気と水の温度依存特性
付録4 空気湿度と関連する量の温度依存
付録5 20℃におけるさまざまな素材や組織の熱特性と密度
付録6 物理定数と他の物理量
付録7 太陽の幾何学的配置と放射の近似
付録8 葉の境界層コンダクタンスの測定
付録9 式(9.9)の導出
付録10 演習問題解答
Hamlyn G. Jones[ハムリンジージョーンズ]
ダンディー大学 名誉教授 Ph.D.
久米 篤[クメアツシ]
九州大学 教授 博(理)
大政 謙次[オオマサケンジ]
東京大学 名誉教授 工博
内容説明
熱、放射、気体、水、エネルギーなどの周辺環境の基本要素と、それらに対する植物の応答を明快に説明。
目次
植物と環境の相互作用を定量的に扱うための手法について
放射
熱、質量、運動量の輸送
植物と水の関係
エネルギー収支と蒸発
気孔
光合成と呼吸
光と植物の発育
温度
乾燥と他の非生物的ストレス
他の環境要因:風、高度、気候変化、大気汚染
生理学と作物収量の改善
著者等紹介
ジョーンズ,ハムリン・ゴードン[ジョーンズ,ハムリンゴードン] [Jones,Hamlyn Gordon]
1972年Ph.D(環境生物学)、オーストラリア国立大学。ケンブリッジ作物育種場、植物生理学部門研究員。1977年グラスゴー大学植物学講師(生態学)。1978年イーストモーリング園芸研究所、ストレス生理学グループリーダー。1988年国際園芸研究所(HRI)所長。1997年ダンディー大学植物科学部門植物生態学教授。2009年ダンディー大学名誉教授、ジェイムズ・ハットン研究所特別研究員
久米篤[クメアツシ]
九州大学大学院農学研究院教授、博士(理学)(早稲田大学)
大政謙次[オオマサケンジ]
東京大学名誉教授、工学博士(東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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