出版社内容情報
「どんな数学的体系にも、永遠にたどり着けない数学的真実がある」
のちに数学、哲学、コンピュータ科学を震撼させることになるこの「不完全性定理」を証明したのは、当時弱冠24歳のオーストリア生まれの天才、クルト・ゲーデルだった。
彼はどのような幼少期を過ごし、いかにしてこの偉大な定理を証明したのか? そしてなぜ、後年は偏執症にかかるに至ったのか?
アインシュタインをして「アリストテレス以来の最高の論理学者」と言わしめ、フォン・ノイマンを陶酔させた天才の生涯を、プリンストン高等研究所全面協力のもと掲載された、多数の未公表写真とともに綴る。不完全性定理の簡潔な証明も収録。
[原著]Journey to the Edge of Reason: The Life of Kurt G?del (W. W. Norton & Company, 2021)
内容説明
「どんな数学的体系にも、永遠にたどり着けない数学的真実がある」。アインシュタインをして「アリストテレス以来の最高の論理学者」と言わしめた天才が証明したのは、驚くほど明晰で、逆説的な定理だった。友情と苦悩、そして合理性に満ちた生涯を綴る、決定版評伝。
目次
第1章 帝国の夢
第2章 真のウィーン人はブリュン出身
第3章 ウィーン、一九二四年
第4章 宙に浮く
第5章 決定不可能な真実
第6章 学者のパラダイス
第7章 帝国からの逃亡
第8章 新世界
第9章 プラトンの影
第10章 世界が合理的につくられていたら
著者等紹介
ブディアンスキー,スティーブン[ブディアンスキー,スティーブン] [Budiansky,Stephen]
作家、歴史学者。1957年、米国マサチューセッツ州ボストン生まれ。1978年イェール大学で化学学士号を取得し、翌年ハーバード大学で応用数学修士号を取得。ネイチャー誌やUSニューズ・アンド・ワールド・レポート誌の編集者などを経て、現職。音楽、暗号、軍事など、幅広いテーマについて執筆活動を行なっている。現在は妻とともに米国バージニア州の小さな農場に暮らす
渡会圭子[ワタライケイコ]
翻訳家。1963年、東京都生まれ。上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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