内容説明
非線形波動現象の数理を、できるだけ古典的かつ初等的な数学の範囲で解説した。最も簡単な線形移流現象から出発し、拡散現象、分散現象、そして非線形拡散現象へと進む構成とした。Mathematicaを使って実際に計算を行い、結果を視覚化した。工学への応用が期待されるソリトン理論について詳しく触れた。
目次
振動と波動
線形波動現象
数値解析―有限差分法
フーリエの方法と擬似スペクトル法
拡散現象の数学的表現
分散現象の数学的表現
非線形移流現象
摂動法
非線形拡散現象―バーガース方程式
非線形分散現象―KdV方程式
1次元シュレディンガー作用素の散乱理論
KdV方程式の厳密解
KdVソリトン解再論
その他のソリトン方程式
不安定現象
著者等紹介
大宮眞弓[オオミヤマユミ]
1971年大阪大学理学部数学科卒業。1973年大阪大学大学院理学研究科修士課程数学専攻修了。1974年徳島大学教養部助手、同講師、助教授を経て1989年徳島大学教養部教授。1996~1997年アラバマ大学バーミングハム校文部省在外研究員。1997年同志社大学工学部電気工学科教授。2008年同志社大学大学院工学研究科後期課程教授。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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