出版社内容情報
工学系の学生が常微分方程式の概念を学びやすいように,できる限り具体的な現象から入って解説したテキスト.節末の基礎的な演習問題を解くことによって一層理解が得られる.旧版に比べて例題を大幅に増やし,より学びやすいように配慮した.
■目次 ニュートンの運動法則と微分方程式/一階の常微分方程式/二階線形微分方程式/ラプラス変換による解法/電気回路の微分方程式
内容説明
本書は、高等学校で微分と積分の基礎を学んだ工学系の学生のための常微分方程式の入門書である。とくに、1年からでも常微分方程式に興味がもてるように工夫をこらしている。従来のいわゆる「教養の数学」あるいは「理工学者が書いた数学」や「理工学のための数学」の本とは全く異なった構成にしている。すなわち、華麗に一般化され、抽象化された数学理論から入るのではなく、できるだけ具体的な現象から入るようにしている。
目次
序章 ニュートンの運動法則と微分方程式(運動の第2法則;落下運動 ほか)
第1章 1階の常微分方程式(1階の常微分方程式と変数微分法;重ね合わせ ほか)
第2章 2階線形微分方程式(単振り子の振動;水平ばね振り子 ほか)
第3章 ラプラス変換による解法(ラプラス変換の基礎;代表的な関数のラプラス変換 ほか)
第4章 電気回路の微分方程式(基本の関係式;RC回路 ほか)
著者等紹介
小寺忠[コテラタダシ]
1970年京都大学大学院工学研究科博士課程数理工学専攻単位取得退学。1970年神戸大学工学部生産機械工学科助手。1970年京都大学工学博士。1971年神戸大学工学部生産機械工学科助教授。1980年チェコスロバキア科学アカデミー熱力学研究所研究員(1981年まで)。1989年福井大学工学部機械工学科教授。2006年福井大学大学院工学研究科教授。現在に至る
長谷川健二[ハセガワケンジ]
1962年東北大学大学院理学研究科博士課程物理学専攻修了。1962年京都大学基礎物理学研究所非常勤研究員。1963年福井大学工学部応用物理学科助手。1964年福井大学工学部共通講座(応用理学教室)助教授。1974年福井大学工学部共通講座(応用理学教室)教授。1989年福井大学工学部応用物理学科教授。2004年福井大学名誉教授。福井コンピュータ(株)技術顧問。現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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