内容説明
本書は、古文書を活用しての研究の入門書ではない。あくまでも「古文書の文字が読めるようになること」を目指すもの。初学者の「学習の継続」と、古文書の魅力の発見、そしてきたるべき地域学の確立とその充実に寄与するものである。
目次
第1章 文体と文字のこと(文体のこと;文字のこと;頻出する文字と表現)
第2章 村明細帳を読みながら―フィールドを知る(元禄と元録;元禄の御検地;三刀の夢 ほか)
第3章 用水と水害―東葛西領下之割の場合(村明細帳の変化;川俣井筋取替証文の事;安政三年の風水害)
第4章 天領・御鷹場・江戸東郊農村(鷹狩りは「君主の猟」;下肥と江戸東郊農村;野菜荷船と中川番所)