知っておきたいフランス文学

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  • サイズ B6判/ページ数 173p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784625686047
  • NDC分類 950.2
  • Cコード C0498

内容説明

先進的な感受性を受け入れるフランスで生まれた文学には「人間の本質」がある。知っておきたい50作品を「あらすじ」と「よみどころ」でわかりやすく紹介。

目次

フランス文学小史
ガルガンチュア物語―1534年 フランソワ・ラブレー
エッセー―1580年 ミシェル・ド・モンテーニュ
ル・シッド―1636年 ピエール・コルネイユ
箴言(しんげん)―1664年 ラ・ロシュフーコー
タルテュフ―1664年 モリエール
人間嫌い(「孤客」)―1666年 モリエール
寓話―1668年 ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ
フェードル―1677年 ジャン・ラシーヌ
クレーヴの奥方―1678年 ラ・ファイエット夫人〔ほか〕

著者等紹介

小野潮[オノウシオ]
1955年生まれ。東北大学大学院博士課程前期修了。現在中央大学教授。フランス文学、とくにスタンダールを専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サアベドラ

11
知っておきたい~文学シリーズのフランス編。本書を読んでみて思うのは、フランス文学というのはやはり、恋愛とその心理描写に焦点を当てた作品が多いんだなあ、ということ。取り上げられている著者のうち、スタンダール、バルザック、サド、デュマ、ユゴー、ロートレアモン、ゾラ、カミュ、サルトル、ペレック、シャモワゾーはいずれ読んでみたい。なお、フランス本国の作品のみならず、植民地文学も1作だけ収録されている(シャモワゾー『テキサコ』)。2013/10/16

ラウリスタ~

10
フランス文学の有名どころ50作のあらすじと簡単な文学史的コメント。最近の『フランス文学の楽しみ方』は担当者ごとの個性が強すぎて、あらすじがほとんどないことが多いので、3ページほどで説明しているものを探すのならこちらの方が使える。あらすじは必要なことをおさえるために、逆に読んでいない人にとっては把握困難な場合もあるが、既読者にとっては、なるほどそう再構成するのかと勉強になることが多い(プルーストも)。ジェルメーヌ・ド・スタールについて(なぜイタリアとスコットランドなのか)仏的普遍性批判の観点から解説も明快。2025/01/11

壱萬参仟縁

9
著名な作品の概要集。気に入った本は直接、著作にあたってみたい。ラ・ロシュフーコーの『箴言』1664年(031頁~)。鋭い人間観察。弱さ、猜疑、貪欲、優越心。確か、慶應通信科目試験でアンドレ・ジッドの『狭き門』が出たのを想起した。あのときはできなかったと思う。非常に峻厳なプロテスタント的教育を受けながら、同性愛者でもあったジッド。霊肉の葛藤という主題が大きかったという(122頁)。マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』(130頁~)。鋭敏な感覚で他人の微細な変化を捉え、感情を考察する力量をもっていた。2013/04/19

viola

5
うーん、イギリス文学のほうがずっと面白く感じられたのは何故でしょう。フランス文学自体は好きなのだけれど、今回はそんなに・・・でした。これも現代小説まで網羅しているのがいいですね。(でも別に読みたいのがなかったけど)取り上げられている50作品中、読んでいたのはたったの7作品(苦笑)えー、こんなに少ないものなのか・・・と何だかショックでした。2011/06/28

のほほんなかえるさん

1
コンパクトな一冊ながら内容は充実。フランス文学の筋道を追いかけるのに役に立つかも。2017/08/02

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