内容説明
赤壁、本能寺、四十七士―漢詩に詠まれた出来事、人、心。漢詩のバイブル簡野道明『和漢名詩類選評釈』リニューアル。中国と日本の名作漢詩をテーマ別に集めた珠玉のアンソロジー。
目次
禁省類
閨閤類
宴会類
豪侠類
贈答類
別離類
客旅類
征戌類
閑適類
尋訪類
仙釈類
悼傷類
図画類
詠物類
著者等紹介
簡野道明[カンノミチアキ]
慶応元年~昭和13年。漢学者。伊予吉田藩の藩士の家に生まれる。東京高等師範学校卒。中国で古書を研究し、『字源』や『論語解義』の編著にあたった
田口暢穗[タグチノブオ]
昭和21年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。鶴見大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
6
解説なるものが評釈程度なので、なかなか読解しにくいので大変。気に入ったものを探すのに専心した。佐久間象山は啓と称して、「吉田義卿を送る」を書いている(126頁~)。大久保利通は「通州を下る偶成」(164頁)。せいぜい書き下し文や評釈を音読する程度だが、リズムは体得することが可能かもしれない。これからの季節は桜。例えば、安積信の評釈では、「我が日本は容姿美しき仙人あり、霧や雲にまがう薄絹を纏い」(315頁)云々とある。まだ寒い三寒四温のような感じだが、今年は厳しい冬だったので、余計に春は待ち遠しいところか。2013/03/03