出版社内容情報
『荀子』は周の戦国時代末期の偉大な倫理学者荀況の著である。荀況は性悪説の立場をとり、それゆえに礼法を重んじた。そして、教育によって人間は改善せられるべきだと主張した。本書では教育・政治・文学・音楽・軍事・経済など多様な内容を盛り込んだ『荀子』の読みどころを紹介する。
内容説明
『荀子』は周の戦国時代末期の偉大な倫理学者荀況の著である。荀況は性悪説の立場をとり、それゆえに礼法を重んじた。そして、教育によって人間は改善せられるべきだと主張した。本書では教育・政治・文学・音楽・軍事・経済など多様な内容を盛り込んだ『荀子』の読みどころを紹介する。
目次
勧学篇
修身篇
不苟篇
栄辱篇
非相篇
非十二篇
仲尼篇
儒効篇
王制篇
富国篇〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えび
2
性悪説で有名な荀子自分も人間の性は悪ではないかと思っている派。 この世界の害は人々が自らの欲を勝手気ままに放出することから起こる。 人の生まれつきの性のままに従い情のままに応じてゆくと、必然的に争い奪い合う事になり、分限を犯し条理を乱すことになって、ついに混乱状態に陥ることとなる。 なのでやはり教育や人の性というのを理解するのが必要なのではないか。とは思うが、その対策として富貴貧賤の等級をつけるのは、どうなんだろう?とは思う。2022/03/06
叔嗣(しゅくし)
0
「荀子とは何か?」を、大雑把につかむには判りやすい本です。
ばじる
0
ご存知中国 諸子百家の一人、荀子の言葉を取り上げた本です。荀子は法家で法律を重んじるだけあって非常にリアリストです。この思想が後の秦の始皇帝を生み出し、中国全土を統一するわけですから、凄い思想家です。彼の徹底したリアリズムは感情や感覚に流されやすい人にとって気づきが多いと思います。ビジネスマネジメントにも役立ちます。2018/07/20