出版社内容情報
中国の正統思想である儒教の成立と展開を、諸哲学・宗教との激突と調和の中で描き出す。
中国には、主要な宗教が五つある。儒教・仏教・道教・イスラム教・キリスト教である。このうち、儒・仏・道三教は、二世紀後半から様々な形で互いに交渉を持ちつつ、中国の社会や文化に大きな影響を与えてきた。儒教は、後漢時代に国教化され、三教の中で別格の正統思想の地位を二千年以上保ってきたが、それは安穏な歴史ではなかった。様々な思想・宗教を受け容れ、また挑戦を撥ね除け、融合して調和を目指してきたのである。本書は、儒教の成立と展開を、諸哲学・宗教との激突と調和の中で描き出している。
総説
殷周革命のインパクト
儒教の国教化と『淮南子』
鄭玄の経書解釈―『三礼』と今文学説・古文学説
杜預と韋昭―三国乱世の学知
激突 仏教と儒教
『父母恩重経』と『提謂経』―仏教の儒教取り入れ
宋学の近世的的性格のついて
【著者紹介】
筑波大学名誉教授。
内容説明
儒教の成立と展開を諸哲学・諸宗教との激突と調和の中にたどる!交錯するユーラシアの「知」のドラマをダイナミックに描き出す論文集。
目次
総説 儒教の眺望
殷周革命のインパクト
儒教の国教化と『淮南子』
鄭玄の経書解釈―『三礼』と今文学説・古文学説
杜預と韋昭―三国乱世の学知
『論語義疏』における平等と性三品説―儒教と仏教の激突
儒教と妥協した仏教―『父母恩重経』と『提謂経』
宋学の近世的性格について
著者等紹介
堀池信夫[ホリイケノブオ]
筑波大学名誉教授、日本学術会議連携会員。東京教育大学大学院博士課程(中国古典学)単位取得退学
渡邉義浩[ワタナベヨシヒロ]
早稲田大学文学学術院教授。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科修了、文学博士
菅本大二[スガモトヒロツグ]
梅花女子大学教授。筑波大学大学院哲学・思想研究科博士課程(哲学専攻)単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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