愛知県のことば

平山 輝男【編集委員代表】/江端 義夫【編】

明治書院（2013/03発売）

• サイズ A5判／ページ数 234p／高さ 22cm
• 商品コード 9784625624230
• NDC分類 818.08
• Cコード C0381

出版社内容情報

ふるさとに伝わる豊かな表現を知るための、愛知県の方言ハンドブック

ふるさとに伝わる豊かな表現（方言）を知るために、各県の方言について、その特色を概説したシリーズ。また、それぞれの県の方言基礎語彙を収録する。本巻では、愛知県における、地勢的位置・方言意識?方言ブランド力・方言境界線・方言コミュニケーション体系の力学的考察・方言音声の特色・文法・語彙、県内各地の方言（尾張北部地方の方言・三河地方の方言）を中心に、その特色を明らかにする。さらに、俚言、俚諺・俚謡・民話を収録し、生活の中のことばとしての方言について解説する。

はしがき
?T総論
　　地勢的位置
　　方言意識－方言ブランド力
　　方言境界線
　　方言コミュニケーション体系の力学的考察
　　方言音声の特色
　　文法
　　語彙
?U県内各地の方言
　　尾張北部地方の方言
　　三河地方の方言
?V方言基礎語彙
?W俚言
?X生活の中のことば
　　俚諺
　　俚謡
　　民話
あとがき

内容説明

愛知県の方言ハンドブック。臨地調査によってできた方言辞典（アクセント・発音記号付）。辞典本文のほか、俚言も収め、その方言の特徴の解説、民話や諺資料も収録。

目次

１　総論（地勢的位置；方言意識―方言ブランド力；方言境界線；方言コミュニケーション体系の力学的考察；方言音声の特色；文法；語彙）
２　県内各地の方言（尾張北部地方の方言；三河地方の方言）
３　方言基礎語彙
４　俚言
５　生活の中のことば（俚諺；俚謡；民話）

著者等紹介

平山輝男［ヒラヤマテルオ］
東京都立大学名誉教授・文学博士

江端義夫［エバタヨシオ］
広島大学名誉教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[kozawa]

方言の世界奥が深い　※だけじゃないけど

2013/05/05

[にんにん]

タモリによって揶揄された名古屋弁ではあるが、表現をアクセント、イントネーションなどに微細に分けてみると立派な学術論文の様相を呈してくる。愛知県はくっきりと言葉も文化も東西に分けられ、東の三河地方、西の尾張地方ということになる。それぞれの方言の特徴を分析の後、辞書仕立てにして表示。ざっと読み流すのは困難であるが、それでもつらつら眺めるのは楽しい。発音記号までついているので、もごもごと口の中で発音してみる。タモリが言うほど、みゃーみゃーでもない気がするが、英語で言えば曖昧母音なる感じのもあり、結構難しいのだ。

2016/05/12

方言の中で比較的影が薄く西か東かに何かと属させられがちな愛知の方言であるが、なかなか独特で、しかも尾張、西三河、東三河で全然違う（三河は知名度が…）。豊橋で新幹線を降りれば東三河方言を聞くことができる（やっとるに～とか）。どうでも良いが学者さんには論文以外もきちんと書く人と独自路線に走る人が居て、この本は後者のようだ。概説があまり機能していない。特に、例文がないのが痛い。「よう～ん」とか、想像がつかない。ただ、文献リストは有用で、特に愛知県教育委員会の方言ビデオがよい。「～なも」とか。見てみりん。

2023/03/07