出版社内容情報
後漢時代の合理主義的思想家として知られる王充の著
後漢時代の合理主義的思想家として知られる王充の著。王充の著書で現存するのは本書のみ。全30巻85篇より成る。書題通り、先秦以来のさまざまな論を衡り、公平な分析を解説を加えたものである。批判の対象は、主として災異・鬼神・讖緯・陰陽5行などの非合理的思想や俗信仰であるが、孔子・孟子・墨子・韓非子らの所説に対しても、実証的、あるいは唯物論的観点から、手厳しい反論を加えている。当時における一種の文明批評書であり、現代につながる主張、創見も多い。
目次
■第一巻
逢遇第一
累害第二
命禄第三
気寿第四
■第二巻
幸偶第五
命義第六
無形第七
率性第八
吉験第九
■第三巻
偶会第十
骨相第十一
初稟第十二
本性第十三
物勢第十四
怪奇第十五
■第四巻
書虚第十六
変虚第十七
■第五巻
異虚第十八
感虚第十九
■第六巻
福虚第二十
禍虚第二十一
龍虚第二十二
雷虚第二十三
■第七巻
道虚第二十四
語増第二十五
■第八巻
儒増第二十六
芸増第二十七
■第九巻
問孔第二十八