出版社内容情報
礼の３部書、いわゆる３礼に周礼・儀礼・礼記がある。中国古代の官制を記した周礼、また士人の冠婚葬祭に関する礼儀を記した儀礼に対して、礼記はさらに進んで、礼に道徳的精神的意義を与えた。唐代以後儀礼に代わって５経の１に列する。大学・中庸も、本来礼記中のそれぞれ１篇を成すものであり、なかでも「楽記」・「月令」・「学記」等の緒篇は、東洋の芸術観・自然観や教育の本質を探る上で、重要な現代的意義を提供する。
目次
経解第二十六
哀公問第二十七
仲尼燕居第二十八
孔子間居第二十九
坊記第三十
中庸第三十一（省略）
表記第三十二
緇衣第三十三
奔喪第三十四
問喪第三十五
服問第三十六
間伝記第三十七
三年問第三十八
深衣第三十九
投壺第四十
儒行第四十一
大学第四十二（省略）
冠義第四十三
昏義第四十四
郷飲酒義第四十五
射義第四十六
燕義第四十七
聘義第四十八
喪服四制第四十九
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
翔
9
1/4くらいは索引。上中下巻通して感じたのは、さすがにこの内容そのまま適用するのは無理だよねと。時代背景や文化風習が違えば合うものと合わないものが出てくるのは当然で、古典で今でも読まれているからといって何もかもが適用できるわけではない。書かれている内容を今の状況に合わせてうまく取り入れていく必要があるので、読んだ内容を自分の頭で整理して上手く取り扱える人には有用だが、そうでない人は時代に合わないとしか思えないだろう(そもそも孔子ベースなので考え方が合わないとかあるとは思うが)。2022/08/15
CCC
6
書いてあることはしきたりに関することばかりだが、儒学者が抱いていたであろう理想の主従親子の関係像、宗教的信仰を思わせる思想、規定の細かさ、異民族へのナチュラルな蔑視、女性への扱い等々読み取れる事は多い。読んでて面白くはあったけれど、読み取ったのは嫌な事ばかりだった気もする。2015/06/24
MSTR
0
そもそも「礼」とは、上位者が自分より下の者をつくり、従属させる手段であり、無能な上位者は、その優位性から自分本位（年功序列や男尊女卑）で弱者を統べようとするが、それでは礼は成らない。君子は、下の者をよく把握して、それに見合う無理をさせない対応を以て和を図り、礼を為す。 本書をよく読んでみると、何々流礼法だとか、正しいビジネスマナーだとか、上流階級ぶった作法の嘘くささが見えてきて面白い。 但し、大漢和辞典等で字義を確認しながら読めば、謂わんとするところが分るので、図書館でのんびり見るのがよいでしょう。2022/07/13
多読多量連投が日課だった
0
なんか論語みたいになってる2018/03/07
