出版社内容情報
性善説に立脚して仁義を説き、王道を唱えた孟軻が、諸国を遊歴して諸侯や弟子たちと問答論議した要点を記録した孟子全巻の完訳書。
孔子の孫、子思の門に学び、孔子の説いた道徳精神を深く究め、性善説に立脚して仁義を説き、王道を唱えた孟軻が、諸国を遊歴して諸侯や弟子たちと問題論議した要点を記録したもの。人間が本来備えている心の善性を伸ばすべきという壮大な論陣を展開した。時に、機智・諷刺・諧謔をまじえた弁論の巧みさも発揮され、彼の人間性が躍動している。宋代に四書の一つに加えられ、広く読まれるに至り、後世の思想に大きな影響を与えた。
目次
梁恵王章句上・下
公孫丑章句上・下
滕文公章句上・下
離婁章句上・下
万章章句上・下
告子章句上・下
尽心章句上・下
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yossan
1
気になった言葉を原文で読み直すのに使いました。2020/12/31
ろな
1
『孟子』はその性格が特徴的なため評価されるのが遅く、また革命思想を説くため、天皇を頂く日本では学ぶのが避けられていました。しかし朱子学では重要な書として位置づけられています。この本は、『孟子』の訳書の中では、全訳である点やよく噛み砕かれている点で、最も良心的な本かと感じます。孟子の気に当てられないよう注意しつつ、浩然の気や四端について学ぶべきかと思います。趙注によることが多いと訳者は話されていますが、学が浅く、詳しくはわかりません。より詳しく知りたい方は、『漢文大系』の朱注に当たられることを勧めます。2013/09/14
サチ
0
孟子と告子の論戦の噛み合わなさについて、もっと掘り下げて欲しかったなー。2011/12/09
サチ
0
「告子章句上」の孟子こき下ろしっぷりに笑った。2011/09/15
多読多量連投が日課だった
0
性善説?故人が何考えたなんて本人しかわかる筈ないのの代弁て何様か。後論破する様が自慢めいて偉そうで人間性を疑う。ただ終盤に人に嫌われることが多いと言う悩み相談の回答は良かった。2018/01/30