内容説明
漢詩は人生の喜怒哀楽を美しく謳いあげたもの―中でも唐詩はその華であり、心に深く響きわたることばの宝庫です。望郷や人生の喜び・悲しみなどを謳いあげる詩の数かずを収めました。本書は、詩の読みくだし文を大きな字で見やすくし、「初唐の四傑」と呼ばれた駱賓王・王勃など十人の作品を紹介します。
目次
従軍行(虞世南)
詔に応じて司花女を嘲る(虞世南)
辻懐(魏徴)
石竹の詠(王績)
薛記室収荘を過ぎて尋ね見る。率に古意を題して以て贈る(王績)
京に在りて故園を思ひ、郷人を見て問ふ(王績)
野望(王績)
夜東渓より還る(王績)
朝に入らんとし、洛堤を月に歩む(上官儀)
梅花落(盧照隣)
長安古意(盧照隣)〔ほか〕