出版社内容情報
言語文化教育のパイオニア(1992年初出)が説く、次期学習指導要領のポイントとなる考え方と実践
まえがき
第1章 言語文化教育の理論的基礎概説
1 「言語感覚」の概念の一局面
2 古典教育の意義
3 「文体干渉」について
4 「言語抵抗」の概念
5 語用論について
6 「言語文化教育」という観点
7 古典教育を国際理解に資するための方法的視座
第2章 論考としての教材研究と教材開発
1 柿本人麻呂「泣血哀慟歌」の教材研究
2 「養和の飢饉」(『方丈記』)冒頭部における「あさまし」
―「あさまし」に込められた 長明の思いを汲み取る試み―
3 語用論導入を軸とする戯曲教材の開発
―平田オリザ『暗愚小傳』を例として―
第3章 「伝統的な言語文化」をより身近なものに
1 「古典を楽しむ」ために
―知的好奇心を喚起する3つのレベルをめぐって―
2 古典教育への近代文語文導入覚え書き
―「古典」に関する発想転換をめぐる4つの提案―
3 文章の脚色と古典の書き換え
第4章 言語文化教育としての国際理解教育
―複数教材の比較・総合による学習活動―
1 国際理解教育に資する総合単元学習
―単元「国・人・コミュニケーション」の実践を通して―
2 文化論を読み、日本人論を書く
―説明的文章教材を用いた言語文化教育の実践―
第5章 「伝統的な言語文化」への別角度からのアプローチ
―「創作古文」および「近代文学の古典」を軸に―
1 情報を収集・活用して発表を行う
2 生徒創作による文語作文の分析
―古文に対する言語感覚の一端―
3 創作古文のプレゼンテーション
―配付資料と発表プロットを書くことを重視して―
4 「言語文化」への認識を深める
―漱石『こころ』の授業における「言語活動」を通して―
第6章 演劇的活動を導入した指導
1 朗読を柱とする現代詩の授業
―「統一テスト」条件下での指導の一例―
2 古典の学習指導における新たな文化の創造
―高校演劇作品『黒塚Sept.』を手がかりとして―
3 文部科学省のコミュニケーション事業による演劇を導入した実践の総括的検討
―高校国語科としての台本創作と上演発表を振り返る―
あとがき
浅田 孝紀[アサダ タカキ]
著・文・その他
内容説明
言語文化教育のパイオニア(1992年初出)が説く。次期学習指導要領のポイントとなる考え方と実践。30年にわたる研究による理論と浅田先生ならではの豊富な授業例。
目次
第1章 言語文化教育の理論的基礎概説
第2章 論考としての教材研究と教材開発
第3章 「伝統的な言語文化」をより身近なものに
第4章 言語文化教育としての国際理解教育―複数教材の比較・総合による学習活動
第5章 「伝統的な言語文化」への別角度からのアプローチ―「創作古文」および「近代文学の古典」を軸に
第6章 演劇的活動を導入した指導
著者等紹介
浅田孝紀[アサダタカキ]
東京学芸大学附属高等学校教諭。東京学芸大学教職大学院特命教授併任(平成29・30年度)。東京都出身。早稲田大学教育学部卒。筑波大学大学院修士課程修了。同博士課程単位取得退学。目白学園中学校・高等学校教諭、筑波大学附属坂戸高等学校教諭を経て現職。その間、筑波大学・国士舘大学・早稲田大学・東京学芸大学の非常勤講師、国立教育政策研究所教育課程実施状況調査作問委員も務める。専門は国語教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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