内容説明
本論文は、近代の作家島崎藤村の文学研究である。対象としたテクストはほぼ全ての著作にわたっている。新体詩史上における藤村詩の問題(四つの詩集)、詩から小説へのジャンルの転換に伴う表現方法上の模索、十九世紀ヨーロッパ本格小説の模倣(『緑葉集』『破戒』)から自伝的小説(『春』『家』)への移行、渡仏体験を挟んでなされた存在論的課題探究とそれをめぐる問題(『新生』『桜の実の熟する時』『嵐』)、文明批評的小説『夜明け前』論、更に、藤村研究とその周辺の問題へと展開している。
目次
序論
本論(詩の世界;表現方法の模索;“近代”と“文学”;“異(他)界”往還
日本の“近代”を索めて―『夜明け前』論
文学史・研究史における藤村とその周辺)
著者等紹介
下山孃子[シモヤマジョウコ]
1948年、秋田県に生まれる。東京女子大学文理学部卒業、同大学院修士課程修了。現在、大東文化大学文学部教授。日本近代文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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