ライトノベル表現論―会話・創造・遊びのディスコースの考察

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  • サイズ A5判/ページ数 357p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784625434488
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C3081

出版社内容情報

文体や表現の特徴とは何か。今私たちの生きる言語文化をライトノベルから読み解く。

2000年以降、読者を増やし続けているライトノベル。このライトノベルの文体や表現の特徴とは何か。どのような表現方法を駆使してどのような効果を狙い、読者にどうアピールしているのか。その過程で日本語がどのような姿で創造・消費されるようになってきたのか。この書き言葉のディスコースの中で起こる現象に焦点をあて、多角的な分析を試みる。現代の日本、特にポピュラーカルチャーの世界で、日本語はどのような機能を果たしているのか、今私たちの生きる言語文化をライトノベルから読み解く。

第1章 ライトノベルという現象
第2章 ライトノベル表現の概観
第3章 考察の枠組みとデータ
第4章 会話のスタイル
第5章 語りのスタイル
第6章 語と談話の間
第7章 オノマトペの展開
第8章 表記の操作
第9章 レトリック効果
第10章 文章のビジュアル化
第11章 キャラクターのマルチモーダル展開
第12章 ライトノベル比較対照
第13章 ライトノベルの表現性

【著者紹介】
山梨県出身。AFS(アメリカン・フィールド・サービス)で米国に留学。甲府第一高等学校およびアイオワ州コーニング・ハイスクール卒業。東京外国語大学卒業後、再度渡米。1978年イリノイ大学シカゴ校より言語学修士号を、1980年ノースウェスタン大学より言語学博士号を取得。その後、ハワイ大学、コネティカット・カレッジ、ハーバード大学、プリンストン大学で教鞭をとる。ニュージャージー州立ラトガース大学日本語学・言語学教授。日本語プログラム主任。 主な著書に『談話分析の可能性:理論・方法・日本語の表 現性』(くろしお出版、1997)、『情意の言語学:「場交渉論」と日本語表現のパトス』(くろしお出版、2000)、 『談話言語学:日本語のディスコースを創造する構成・レトリック・ ストラテジーの研究』(くろしお出版、2004)『マルチジャンル談話論:間ジャンル性と意味の創造』(くろしお出版、2008)など。

内容説明

現代の日本、特にポピュラーカルチャーの世界で、日本語はどのような機能を果たしているのか。今、私たちの生きる言語文化をライトノベルから読み解く。

目次

ライトノベルという現象
ライトノベル表現の概観
考察の枠組みとデータ
会話のスタイル
語りのスタイル
語と談話の間
オノマトペの展開
表記の操作
レトリック効果
文章のビジュアル化
キャラクターのマルチモーダル展開
ライトのベル比較対称
ライトのベルの表現性

著者等紹介

メイナード,泉子・K.[メイナード,センコK.][Maynard,Senko K.]
山梨県出身。AFS(アメリカン・フィールド・サービス)で米国に留学。甲府第一高等学校およびアイオワ州コーニング・ハイスクール卒業。東京外国語大学卒業後、再度渡米。1978年イリノイ大学シカゴ校より言語学修士号を、1980年ノースウェスタン大学より言語学博士号を取得。その後、ハワイ大学、コネティカット・カレッジ、ハーバード大学、プリンストン大学で教鞭をとる。ニュージャージー州立ラトガース大学日本語学・言語学教授。日本語プログラム主任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サイバーパンツ

14
ライトノベルの表現がどのように成り立っているか、例えば、文体やオノマトペ、作者-読者・語り手-読者の関係性などを、多くの事例を上げながら丁寧に解説している。ラノベの言葉に着目して分析した本は初めてなので、新鮮なアプローチで面白かった。創作論としても読めると思う。ただ、中心的に取り上げられている作品はラノベのメインストリームから逸れたものが多く(ややファウスト寄り)、またラノベ特有とは言えない表現も普通に扱われている点は気になる。著者のポストモダン論に連なるものなのかもしれないが、そこが少し歪に感じた。2017/11/26

くろまによん

7
ラノベって突き詰めたら何なんだろうとわからなくなり、読んでみた。なんとなくわかったようなわからんような。表現手法としてはジュブナイルポルノと重なる部分がかなりあるから、自分自身ラノベをもっと参考にした方がいいのではないかと思う。官能小説とラノベの間にあるものがジュブナイルという認識。だから、もっとラノベ読まないかんなぁ。2014/09/09

ウラー

2
やや難しいが、ハルヒの分析のところだけでも読む価値あり。たぶんラノベの読書量に比例して面白くなる2014/11/24

三森紘子

2
ケータイ小説語考と同じ著者。ラノベのほうが馴染み深いのでより楽しく読めた。ブギーポップ初めて読んだときはひょえーってなったなあ。あとここには出てこないけど私にとってのラノベといったらやっぱり爆れつハンター(あかほりさとる)でした。中学生の頃すっごい好きだったなー。挿し絵も当時のハイセンスだった。2014/06/30

aoringo12

2
面白いアプローチです。一つの口語的な文章として、文学の一つの派生として論じられております。特に、言葉に対する印象、色を、受け手がどう処理するのかという点に終始しているあたりがとても面白い。2012/04/30

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