出版社内容情報
朱子学普及のきっかけを作った文之玄昌、近世儒学の祖、藤原惺窩、近世学芸の基礎を築いた林羅山、その子鵞峰の4人を通し、漢字文化の夜明けと形成の足跡を論究。
内容説明
本書は、巨視的には、中国言語文化の受容とその展開の記述ということであるが、微視的には、朱子学の普及に伴って、漢字・漢文が和訓という言語を通してどのように理解され、受け入れられていったのかを、近世初期という時代に焦点を当てて追ったものである。
目次
序章 近世漢字文化の世界と訓読
第1章 文之玄昌と漢字の世界―中世から近世へ
第2章 藤原惺窩と漢字の世界
第3章 林羅山と漢字の世界
第4章 羅山学の発展と継承―羅山から鵞峰へ
第5章 近世初期の訓読語の性格