出版社内容情報
ソビエト社会の建設・労働をとおして人間の愛情や友情を鋭く描きだした傑作として劇団民芸によって数多く上演された戯曲。作者の戯曲成立論と宇野重吉の演出のことばを付す。
感想・レビュー
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Miyoshi Hirotaka
3
1950年半ばでロシアがまだソ連と呼ばれていた頃にシベリアの巨大水力発電所と街の建設に集まった若者たちの成長物語。東京タワーの建設やオリンピックを背景にした日本の躍動期と数年の時差があるが、現代の目で読み替えると、ソ連版「三丁目の夕日」。宇野重吉が日本初のソビエト現代劇として演出し、芸術選奨を受賞。南風洋子、奈良岡朋子、芦田伸介、吉行和子らの名優により数多く上演された。劇中の登場人物に戦争の影が残る時代に人間の愛情や友情を描きだし、未来への希望を歌う傑作に国の壁を越えて共感した様子がうかがえる。2013/04/14
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