出版社内容情報
〔非形而上学的倫理の根本諸規定〕今世紀最大の哲学者ハイデガーの〈存在への問い〉を、現代の科学技術文明における責任倫理の問題と結びつけて論じた秀逸な後期ハイデガー論。
内容説明
20世紀最大の哲学者マルティン・ハイデッガーの立てた〈存在とはなにか〉という問い―その問いの威力は科学技術文明のはてに辿りついた20世紀末の現代においてもいまだに十分な射程を開いている。このハイデッガー的問いを新たな責任倫理(尺度)の確立にむけて問い直そうとするのが本書の主題であり、これまであまり論じられてこなかった後期ハイデッガーの思索がここで徹底的に批判・解明されている。
目次
地上に尺度はあるか―責任ある行為のための尺度
尺度のための「場所」―主体主義の耐え抜き
死と死を能くする者たち
死と言葉
存在の歴運的思惟のための尺度
詩作のための尺度
-
- 和書
- 風は少女になりたくて