出版社内容情報
有賀 喜左衞門[アリガ キザエモン]
著・文・その他
中野 卓[ナカノ タカシ]
編集
柿崎 京一[カキザキ キョウイチ]
編集
内容説明
日本の社会構造における「義理と人情」「公と私」。
目次
第1部 封建遺制と封建性(封建遺制の分析;非近代性と封建性;日本農村における封建性)
第2部 日本の近代化(序説 近代化と伝統―日本に関連して;日本の近代化に関する社会学的研究)
第3部 公私の観念と日本社会の構造(公と私―義理と人情;ワタクシ(私)―オオヤケ(公)との関係において
日本儒教における義理の観念―日本における儒教の文化変容
シナの孝道について―桑原博士の「支那孝道殊に法律上より観たる支那の孝道」を読みて ほか)
感想・レビュー
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壱萬参仟縁
20
1967年初出。別紙月報4 下村寅太郎「有賀喜左衛門さんのこと」で本領は日本農村社会の研究は、伝統に対する深い愛と健康な理解が基調になってゐる。質的な美感への共感(3頁下段)。日本に欠陥が多いのは個人生活が確立せず、新法で規定された自由も平等も、生活では実現していない。条件変化で不平等に転落し得る不安な状態(66頁)。今の格差社会も同様か。世界的な文化交流は最重要問題で、発展できた。文化は他国民に絶えず影響を与えた。この中にmodernizationが生じてゐた(129頁)。 2015/01/02