出版社内容情報
大城 弘明[オオシロ ヒロアキ]
写真
仲里 効[ナカザト イサオ]
解説
内容説明
記憶のなかの「ンマリジマ=生まれ故郷」を訪ねる旅路に、レンズは終わることのないイクサの闇を捉える。沖縄戦最大の激戦地のひとつ、三和村福地に生まれ育った写真家が眼差す、戦争の爪痕と政治の倒錯。死者を悼み死者とともに生きる日常から、怒号飛び交う激動の70年代、陽炎のように歪む日米同盟の現実まで、報道写真家としていまなお沖縄を撮り続ける氏の軌跡をはじめて集成した作品集、モノクロ123点収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がっち
2
限界集落のことなのかと思ったが、沖縄の戦後というものだ。戦後直後の沖縄というものが我々の世代では感じるのが難しいものがあったが、写真とはありのままを描いていて、感銘をうけるところがあった。2012/10/13
🍃
1
忘れちゃいけないことを、日常をすごしてるうちに忘れそうになる。そんな人に、読んでほしい。すごく、胸にきた。ストーリー性のある写真の並び。歴史の重みを感じた。歴史を大切にできてきるかな。ちゃんと、学んでいるかな。おごるらずに、忘れてはいけない。どこまでいってもまだまだ知らない、という姿勢で学ぶべきなのかも。歴史は、膨大な個人史の集まりだから。2014/06/07
Chinen
1
「地図にない村」は1946年に喜屋武・真壁・摩文仁の三村が合併して誕生した「三和村」のこと。その15年後の1961年に糸満町と合併して糸満町となる。沖縄の戦後を写し取った写真集をきちんと読むのは、この本が初めてかもしれない。2012/04/30
ふら〜
0
戦後の沖縄の風景。写真を見る→後述の解説を読む→再度写真を見直す、で感じ方が違う。学びが多い。2017/03/16