出版社内容情報
鈴村 和成[スズムラ カズナリ]
著・文・その他
内容説明
ランボー、金子光晴といった旅する詩人たちの足跡を辿ることでその文学を解明してきた著者が、村上春樹の作品世界に記された土地を実地に踏査するなかで、村上文学のもつ固有性を探り出す。著者の自在な思考と軽やかな足どりがその地に喚起された地霊の魔力をもって読者をさらに深化したムラカミワールドへといざなう。
目次
第1章 幽体よ、ヘルシンキへ飛べ―村上春樹オデッセー(『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』完全裏読み)
第2章 地震の後、村上春樹の神戸を行く
第3章 村上春樹の札幌、ハワイを行く―ハナレイまで
第4章 村上春樹の四国、中国を行く―“約束された場所”へ
第5章 『1Q84』の東京サーガを行く
第6章 東奔西走―谷崎潤一郎と村上春樹
著者等紹介
鈴村和成[スズムラカズナリ]
1944年、名古屋市生まれ。東京大学仏文科卒。同修士課程修了。横浜市立大学教授を経て、同名誉教授。文芸評論家、フランス文学者、詩人。紀行作品に、紀行小説『ランボーとアフリカの8枚の写真』(河出書房新社・藤村記念歴程賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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