出版社内容情報
さまざまな文学テクストの言語行為論的なパフォーマティヴ理論という側面から作家の書く行為をさらけ出してみせる、東京大学表象文化論の俊英たちによる書き下ろし文学方法論。
内容説明
作品を書く行為がいかなるかたちで作家の文学創造の内実を形成していくのか。オースティンをはじめとする言語のパフォーマティヴ理論に依拠しつつ、小説作品をどう読みかえるのか。東京大学教養学部表象文化論の俊英たちによる斬新な文学作品解読への挑戦。
目次
誠実と自己欺瞞―大江健三郎『人生の親戚』
弱きことばの器―川端康成『弓浦市』
「死者たち」の言語行為論―ジョイス『死者たち』
空想的な物語―ドストエフスキー『おとなしい女』
眠れる身体のテクスト―プルースト『失われた時を求めて』
書かれたものの貧しさ―ブルトン『ナジャ』
書かれえぬ叫び―デュラス『モデラート・カンタービレ』
沈黙してゆく声―『ジェイン・エア』から『ショアー』へ―C・ブロンテ『ジェイン・エア』
感想・レビュー
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- 洋書
- 1979.0