出版社内容情報
[詩と人と時代]野口雨情とその同時代人との交渉・影響関係を中心に、明治から昭和初期の日本近代文学史の書かれざる一面を、緻密に分析し精確に検証する、格好の雨情入門書。
内容説明
野口雨情とその同時代人との交渉・影響関係を中心に明治・大正・昭和初期の日本近代文学史の書かれざる一面にスポットをあて、緻密な分析と精確な検証にもとづいた研究成果。『定本野口雨情』全9巻を補完する格好の雨情入門書。
目次
可憐なるものの死と孤児と―児玉花外と野口雨情
同時代の知友たちの足跡―鷹見久太郎と鈴木善太郎と
民謡・口語詩・象徴詩―野口雨情と上田敏のあいだ
山上の人―中村有楽の生涯をめぐって
明治の奔流のなかで―社会主義運動をめぐる一断片
救済者としての子供―童謡への出発
樹木の多い庭―父野口雨情の晩年小景
父雨情について
街路樹のある道
樹々の音楽