出版社内容情報
〔平塚らいてう・市川房枝を軸に〕らいてうの思想的核をなす母性主義と房枝の実践の核となる女権主義の歩みを事実に沿ってたどり、なぜ戦争協力の道へ搦めとられたかを学ぶ。
内容説明
フェミニズム思想の輝かしい先覚者・実践者として知られている平塚らいてう・市川房枝の戦時下の足どりには今の私たちの日常に共通する混迷や意識の落し穴も見られる。2人の思想と実践の核をなすらいてうの母性主義への歩みを、事実に沿ってたどり、なぜ戦争協力への道に搦めとられていったかを、現在の女たちの抱えている問題と照らし合わせて学ぶ。
目次
1 女性史を学ぶ視点
2 新しい女―平塚らいてう
3 平塚らいてうと母性保護論争
4 母性主義と優生思想
5 市川房枝の生いたち
6 婦選は鍵なり
7 参加―協力の道
8 らいてう・房枝の陥ったところ
9 自立的な人格であるために
平塚らいてう・市川房枝関係略年譜(1886~1945)