内容説明
本書は、1980年の「ソウルの春」と呼ばれた韓国民主化の好機がつぶされ、全斗煥体制が出現した後今日に至るまでの韓国情勢、南北関係、それらとの日本のかかわり合いについてのトータルな分析を行い、「朝鮮半島はどうなるか」の展望に一つの視座を設定しようと試みたものである。
目次
第1部 韓国民主化と南北統一(全斗煥政権の性格と行動様式;88年戦略始動と韓国政情の緊迫化;「6・29宣言」と韓国民主化の新段階;盧泰愚政権の発足;「与小野大」国会を出現させた4・26総選挙;変化する南北統一問題構造)
第2部 韓国民族民主運動の論理と行動(韓国農業の現実と農民運動;学生運動と現代韓国社会分析の視点;空前の高揚を示した韓国労働運動;韓国民主運動の現状と課題)
第3部 朝鮮半島と日本(進む日韓癒着の新パイプづくり;韓国民衆はなぜ「教科書」批判をするか;日本社会党の朝鮮半島政策;中曽根訪韓が示したもの)
動き出す朝鮮半島と日本